2016年4月某日、博多座に、スーパー歌舞伎『ワンピース』を見に行きました。
ワンピースって、そう、あのワンピースです。
主人公のルフィーを演じ、舞台の演出も手がけたのは、
大好きな亀ちゃんこと、市川猿之助さん!
私、原作のマンガは読んだことない状態で見たんですけどね、
かなりたくさんのキャラが出てきて、
ドSのサディーちゃんやらニューカマーランドやら
紅白の小林幸子みたいに衣装が巨大化したり
ナイアガラ?みたいな滝が出てきたり(本物の水!)。
そりゃもう全般ハチャメチャで、
でも歌舞伎だなあっていう良さもあって、
本当にすばらしい舞台だったんですよ!
言葉で言い尽くせないくらいに・・・!
歌舞伎なので、ルフィー、白塗りなんですけど(笑)。
ポスターとか見たらものすごく違和感あるんですけど
(マンガ読んでなくても、さすがにルフィーのビジュアルはわかるからね)
顔だけじゃなくて手も足も真っ白なルフィーに、
夢中で手を振ってる私がいたんですよ(笑)。
ちなみに、エースは白塗りでなく、超ワイルドでかっこいいです。
今年の大河ドラマ『真田丸』で悲劇の武将・武田勝頼を演じて話題にもなった
平岳大さんが演じていました。
◆
さて、その歌舞伎公演のすばらしさについては、私の個人ブログで暑苦しく語っているので興味のある方はごらんください(笑)。
「スーパー歌舞伎II 『ワンピース』 @博多座 その4 亀ちゃん空前の当たり役、みんなのワンピース」
今日は、舞台の幕間(まくあい)、つまり幕と幕の間の休憩時間に行われたことについて、書きたいのです。
4月15日以降、幕間の休憩時間には、
主役から脇役さんに至るまで、多くの役者さんが義援金を募る活動をしました。
募金箱を持って舞台から降り、客席を歩いて回るのです。
熊本・大分地震で被災した方々へ届ける義援金です。
4月16日、公演が始まる前に、主役の猿之助さんからは、次のような口上(スピーチのようなものね)がありました。
『このようなときに芝居を上演して良いものかどうか、非常に悩むところでございました。
しかし皆で話し合いまして、今日は是非とも演るべきだ、このような時こそ演るべきだ、
そして何よりも、お客様が1人でもいるならば、俳優は絶対に舞台を演らなければいけない、
これが俳優の使命であると存じております。
大好評を得まして、特にこの週末の公演は完売でございます。
しかしながらご覧いただくと空席がいくつもございます。
この席は空席ではなく、来られなかった方の熱い熱い想いが詰まった席でございます。
ツイッターで避難所から投稿がございました。
今日劇場へ行くつもりでございましたが、避難所から出られずに席を空けることをお許しください。
その代わり劇場にいる皆さん、私の分まで楽しんでください。
という投稿でございました。
“祈り”とは何も手を合わせて祈るだけではございません。
ここで大いに楽しんでいただき、大いに拍手をしていただき、客席と舞台が一体になることが
大いなる祈りだと私は信じております。
お客様の中にはこういう時期に楽しんでいいのかと疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、
どうかそういう疑問はこの上演時間中は忘れていただきまして、
大いに大いに楽しんでいただきたいと思います。
我々もいつも一所懸命でございますが、いつにも増して一所懸命、
この思いが皆様や、また被災地の皆様に届くよう演らせていただきます。』
歌舞伎って、伝統芸能ということで、
綺麗な着物、お上品でおしとやかな舞台を想像されるかもしれません。
が、実は、ものすごく肉体を酷使する芸能です。
歌舞伎役者は皆、すばらしく鍛え上げられた体をしていますし、
この「ワンピース」のような演目になると、
大声で叫び、泣き、吠えて、
舞台を走り回り飛び回り、滝に打たれ…(本物の水ですよ!)
「こいつら、むちゃくちゃやるな!!」
っていう、おそろしい熱を、客席で目撃することになるわけです。
役者さんたち、
その苛酷な舞台を2時間やって、残りあと1時間以上残ってる、
その合間の本来は休憩に充てるべきわずかな20分なのに、
着替えもせず、汗を拭くのもそこそこに、
客席に降りてきて、ずっと立ってたり、歩いて回ったり。
私?
もちろん、猿之助さんの募金箱の列に並びましたよ!!
「長蛇の列になるから急いで行くように!
トイレなんて行ってるヒマないよ!!」
という事前情報を掴んでいたので(from姉)、
猿之助さんのお姿が見えるやいなや、
一目散にダッシュして並びました。
本当に迷いなく突撃したところ、25番目くらいだったと思います、えっへん。
そして、お金を入れるのと引き換えに、握手もしていただきましたよーっ!!!
(と書くと、何だかものすごくいかがわしいことをしてるみたいですが、義援金です。)
(もちろん、お札を入れました!!)
(白塗りのお手てはとても綺麗で)
(ぎゅっと握っていただいたあと自分の手を嗅ぐと、とってもいい香りがしました…)
最終的にはこの20分で、猿之助さんに300人くらい募金したんじゃないかしら。
すごい列でした。
20分の休憩時間。
5分前に「まもなく始まりますので着席してください」のブザーが鳴ったあとも、
まだ募金活動は続いてて、本当に、幕があく2分くらい前に、役者の皆さん、やっとこさ、お戻りに。
猿之助さんは、ルフィーっぽく、タタタタッ、て感じで身軽に走ってハケていって、超かわいくて超胸熱でした。
公演は4月26日の千秋楽まで、予定通りに続けられました。
千秋楽のカーテンコールでは、
11日間・17公演の募金活動で、2200万円を超える義援金が集まったことが発表され、
猿之助さんから高島・福岡市長に目録が渡されました。
◆
大きな災害を目の当たりにすれば、
人間、気持ちが沈んでしまうのも当然のことだと思います。
「こんなときに、こんなことしてていいのかな」
「楽しんでいいのかな」
って本当に考えてしまうもので。
でも私、今回の「ワンピース」歌舞伎での役者さんたちの躍動と、
そして幕間の義援金活動を見て、
こんなときでしたけど、見に行ってよかったと思います。
いや、猿之助さんと握手できたから、ってわけじゃなくてね。
(一生の思い出ですけども!!)
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前回の記事で書いたこと、
「自分には何ができるだろう? と考えて行動するのが大事なんだな」
ってことを、実感したのです。
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