海底二万マイル:深海鉄道のオペラ【日曜日のお昼間に30分びっちり演奏してきました】

2021年。
非常事態宣言で夜の営業を自粛してるなか。
お昼に歌ってきました。

 

今回チャレンジしたのは

「深海鉄道」というテーマの30分の組曲。

普通、アマチュアのミュージシャンは、30分くらいの時間をいただき、その中で歌ったりMCという名のおしゃべりをしたりする。
曲と曲の間に、一息つく瞬間がある。
お客さんも、「ずっと続けて演奏されると、飲んだり食べたりしにくい」という。
すごくよくわかるけど、今日のサニーはわがままです(笑)

外が明るい

 

もともとスポットライトの当たらない人やものに興味があったり、スポットライトの影に潜む何かが好きで、それらをテーマに曲を作るのが好き。

そして5〜6曲で、ひとつのお話をつくるのも好き。
なのでいままで

  • 1920パリ
  • サーカスがやってきた
  • 彼女はフルーツ
  • 天安門
  • 深海鉄道

と作ってきたし、演劇と音楽のユニット「悪人」では

  • ロミオとジュリエット
  • 不思議の国のアリス
  • 人魚姫

をロックオペラにしてやってきた。

 

今回は「深海鉄道」をやろうと思った。

 

 

海の底 照らすヘッドライト
骨と骨 揺らす低周波
あの日空を駆けた 銀色の列車に似た
海底二万マイル 深海鉄道

鮮やかな魚たちのむれ
くるりと身をかわし離れる
踏切はないからね 警笛に注意して
海底二万マイル 深海鉄道

多くはない夢を運ぶ車両もあれば
目を閉じて眠ってる貴婦人のスイートも
光が届かない 深い海の底でも
愛と夢と無くした昨日は輝いてる

 

この歌をメインに

 

「海賊船の独り言」

むかしの武勇伝を、若者に喋り続け「老害」なんていわれる人がいます。
アマチュア音楽業界にも
・昔有名なバンドにいた
・昔、有名なバンドと対バンをしてた
・一度プロになって、大きな舞台でライブした

なんてことを自慢げに話す人がいます。

僕は苦手なんだけど、その人たちにはその人たちの理由と悲哀があるんじゃないかな〜と思って作りました。

 

「くらげなんだもん」

脳みそがなくて、ゆらゆらしてるクラゲ。
とってもきれい。
でも、彼らは何も考えない。
流されるだけ。
そんなクラゲたちを、レゲエにのせてやってみました。

流されるだけの人たちも割といて、でもそれだって人生だっておもうから

 

 

「みずのあわ」

全てが台無しになることを「みずのあわ」というけど、なぜだろう?

海の底から、太陽に向かってゆっくりと浮かんでくる泡は、どんな気持ちなんだろう?

どうせなら「浮かび上がりたい」と思ってるんだろうか?

そんなことを思いながらつくりました

 

「海底ラジオ73」

海の底にもアイドルはいて、DJはいて。
ラジオ番組が流れてる。
そう思ったことがこのオペラを作ったきっかけのひとつ。

ラジオのリスナーは、彼女が見えない。
彼女の歌を聴きながら、彼女を想像する。
彼女は誰からもみられないけど、やっぱり「おしゃれ」して歌って踊る。
人魚の彼女は、海底ラジオ局からでられないんだけど、

ずっとずっと歌ってる。

そんな思いを込めて。

AMラジオの音質で、歌謡曲をイメージして作りました

 

「深海魚の歌」

人魚のラジオのリスナーだった醜い深海魚が
(光あふれる海の上で歌ってると思い込み)彼女にあいに、海の上に登っていこうとする歌。

 

銀色のうろこを キラキラと光らせ
あの子がうわさの 美しき人魚
ヒトデやパールを飾っては
音楽に合わせて 歌い踊る
「苦い夢をみるんじゃない 甘い毒を飲むんじゃない」
るるるるるる あの子は歌ってる
僕はそのうたを海の底のラジオで聞くだけ

 

そこに待つのは悲劇なんだけど。

 

「生まれたところから遠く離れてどこかへ行きたい」

これは僕の一生持ってるテーマです。
僕自身は旅は苦手なんだけど。
22歳で家を出てから、なんかずっとフワフワしてるような(笑)

 

記録用動画があります。
お時間ある時にみていただけると嬉しい。

30分の「海底旅行」をどうぞ。

 

 

ちゃんと音源化したいと何度もトライはしてるんだけど,,,,,。
5月に再演の予定です。

 

 

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