パロアルト・ストーリー。日本の無味乾燥なアイドル映画になれた目にはきついかも。
なんか、若々しい映画が見たいなとおもって、ジャケ借り。
チラッとみると、二世俳優をつかって、コッポラの孫が取った映画らしい。
コッポラ一派にいい印象もあるから、ま、いいでしょう。トライベッカもかんでるし。
主な登場人物は4人
- ナイーブな少女エイプリル(エマ・ロバーツ)。ロッカーに挟まって安心する子。ジュリアロバーツの姪。
- 彼女のことが気になるテディ (ジャック・キルマー)。すてきな髪型。アート好き
- 彼の親友でキレキレのトラブルメーカーのフレッド(ナット・ウルフ)
- エイプリルが恋心を抱くサッカーコーチ(ジェームス・フランコ)
おとこのこは、ヴァル・キルマーの息子らしい。バットマンだったヴァル・キルマー。ジムモリソンだったヴァル・キルマー。本人もでてて、使用前使用後のような役。時間というのはおそろしい。
その息子。ひそかに恋してる女の子がいて。でも言い出せない。
いかれた友人とも共依存してる。
イライラが増すだけのパーティー
社会になじめないけど怒りをあらわにするほどではなく
親の愛もなんとなくわかり
アートが大好き
そんな人物像に、どのくらいの人が感情移入できるのかな?
僕は自分のことのような気がする部分もあったりして、とても楽しめた。
小さな人間関係のなかで
あこがれたり
疎ましく思ったり
いやだなあとおもったり
なんとなくうれしかったり
アルコールとセックス
音楽とドラッグ
パーティーの中での孤独感
普遍的な悩みと、肉体をもてあます若さと、100考えてるのに1もいえないジレンマ。
想像つかないかもしれないけど、ぼくもそうだった。
泣かせるストーリーだったり
感動をご提供したりではなく
ひたすら、小さな痛みをかさねていく映画。
ギターを弾くシーンが印象的。
気が狂ったようにざくざくひくアコースティックギターと
心を投影するような余韻を持ったエレクトリックギター
このとらえ方が、すごくいい。
感情をぶつける、生。
電気で響かせる脳内のおと。
そんな映画が悪いわけない。
高校生は壁ドンしたり、すれちがいの恋愛を安っぽく描いた映画がほんとうに好きなんだろうか?
心のゆううつや、影を見せ付けられるのがイヤだから、当たり障りのないマンガ原作の映画をみるのか?
大人たちはただ、マーケティングのうえにだけ映画を作るのか。
実はこの映画も原作もので。
コーチ役で出演もしているジェームス・フランコの短編作品集『パロ・アルト』
彼の故郷であるサンフランシスコ近郊の都市を舞台に、自伝的要素をふくめながらカリフォルニアの高校生たちのリアルな生態をダークなトーンで描いたもの。
絵力と音楽力。
まったくかなわないよ。邦画。かなしい。
パロアルト・ストーリーは地味で答えのない映画。
みんなが見ないタイプの。
でも、コレを見る人は
人生について、日々の小さな傷について気づき、書き起こし、飲み込んでいける。
サッカーのコーチのような、やさしくさみしそうな目があれば、ぼくも人生かわったかな?
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