いやはや、なんとも。
モヤモヤが残る「事件」だったなぁ。
こんばんは。「私の人生、私のもの」のサニーです。
最初の報道は「大学入学共通テストの受験生が鼻を出したままマスクを着用し続け、成績が無効になった」といったもの。
マスク着用の義務があるらしく、その義務違反だということ。
「なんでそんなに意固地になるんだろう？」というのが最初の印象。
体調が悪かったり、何らかの事情でマスク着用がむずかしい人は、別室で受験できるっていうのも知らなかったので
「そんなん、みないフリしてもいいんやない？咳とかクシャミとかしてたら別だけど」
と、息子にいったら
「そんなことしてもし、この会場でクラスター発生したら『職務怠慢』で、その試験官は名前も顔も晒されてネットで吊し上げられるからね」
といった。
若者たちの間では「ルールを守らない奴は晒し首」ってのは当たり前みたい。
「相手は受験生、こどもやん。」と思ったし、試験官という仕事がそこまで生死をかけたものとも思わなかった。
「ルールはルールだけど、それで失格ってのはなんだかなぁ〜」という感想をもっていた。
SNSを始め、いろんなところでみんなが「正義」について話してる。
正しいと思ってることを発言するとき、とても「感情的」になる。
人は感情を持つ生き物だから、それは当たり前。
正義はどんどんヒートアップしてゆく。
これが正義だ！と。僕にも思い当たる。
なんだか生きにくい世の中だ。
「お前はそこまでただしいのか？」なんて思うこともある。
自分の事は棚に上げて。
僕は全然、正しくない。
そしたら、続報が入ってきて
- 受験生は49歳男
- 6回にわたって監督者から鼻を覆うよう指示されたが従わず
- 7回目で「失格」
- 『従いたくない』と言って尾崎豊の曲をスマホで流す
- 『不当な扱いだ』と退出を拒み、『訴える』とスマホで試験官を撮影した
- トイレに立て篭る
１ならば、相手は子供ではない。きちんと意思を持ってこの行為をやってる
２.３は、まあ「試験官は本当に手を尽くした」ってことがわかるね
４を聞いた時「あれ？これ、もしかしたら『面白いほうの事件』じゃ？」と思った
５は、今っぽいなあと。何でも撮影するよね
６になると、これは「テロ行為」かもしれないと思った。
まわりの受験生もたまったもんじゃないよな。精神的な影響もとても気になる。
まあこの49歳の男が「事件を起こした」のは間違いない。
でも、ニュースの広がり型と、つきまくる尾鰭背鰭は、まさにSNS時代だなあと。
ニュースをみて、なんらかの感想をもって、書く。それをみたい人は「元のニュース」をみずに、その感想文に感想を重ね拡散する。
あっというまに「真実」は「感想文」になって、浸透圧を上げていく。
今回のこの件も「尾崎豊の曲をスマホで流す」については完全なフェイクのよう。
ニュース画像をコラージュして「さも、そう言った」かのような「うそ」を作った。
まあその嘘が「ありえるかも」というものだったので、さらに加速した。
誰かの「失敗」や「悪意」を餌に肥大する「嘘の世界」のスピード感にとても驚いたし、
あっさりと表題だけ読んで「わかった気になる」恐ろしさも知った。
さらに
「マスクをつけなきゃいけない」というルールがかなり厳格で、さらにそれを「破る事」に必死な人たちもいるんだなと。
「コロナはただの風邪です。マスクをつけるな」なんていうデモもあったよね。
ノーマスクは「テロ行為」なんだろうか？
そこまでノーマスクにこだわる人の気持ちを知りたい
トイレに立て篭るまでして、ノーマスクを訴える原動力はなんだろう？ただの「わがまま」や「身勝手」ですむのかな？
なぜそこまで「白黒はっきり」させなきゃいけないのかな？
僕はマスクの有用性を今一つ信じてはいない。
でもすすんで「マスクをしない」ことにも特に関心がない。
マスクがないと気になる人がいる可能性のあるところではマスクをするし、神経質そうな人と会う時は「不織布マスク」にする。
人の多いところも、マスクをする。
とくに主張がないからだともいえる。
人がいなそうなところや、飛沫がとんでもたかが知れてる道路なんかはマスクをしない。
マスクをする「理由」がないから。
ただ時々、わざわざマスクを外してくしゃみしたりする人や、大声で盛り上がって話してる人たちを見ると、あんまりいい気がしないのも本当の気持ち。ちっちゃな小学生がマスクしてランドセルかるっていってるのをみると、それもかわいそうだと思ってしまう。
自分の中に、明確な基準がないんだと思う。
ただ、マスクをつけないと嫌がる人にも、マスクなんてしないという人にも「意見」はしない。
その人はその人の理由があって、間違っていようが、その人の個性だから。
マスクにどれだけ予防効果があるかはわからないから、僕は「マスクをせずに大声で話す人」のそばにはいかない（笑）
男の成績が無効となったことについて、萩生田光一文部科学相は19日の閣議後会見で「試験運用上、看過しがたい状況だったと聞いており、適切な措置だと認識している」と述べ、試験会場となった大学や大学入試センターの対応に問題はなかったとの認識を示した。
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