アートイベントでのライブ出演をしたとき、おばまえりかさんと知り合った。
イラストを描いてます、と渡された名刺には、淡い色合いの水彩イラストが。
へぇ~いい感じ。癒し系かな?
ところがよく聞くと、「オールパソコンでのCG」なんだって。
このまさに手描きって感じのイラストが。
家に帰って名詞にかいてあったURLを見ると、素敵なCG作品と、旅行記が書いてあった。
なんと
フィンランドとラトビア。しかもラトビアは一人旅。
こりゃぜひ、話を聞きたい!なぜ?ロシア近辺一人旅?恐くないの??
ということで第一回《あなたの人生、あなたのもの》インタビューは
『ロシアのアイドルが私の人生を変えた』
>>マイアイドルに会いに
外国旅行はめずらしくなくなって、女性一人旅の話も聞くけど、ラトビア?てすごいね。どこら辺にあるかもよく知らない(笑)
そうですね。私、歴史が好きで、ロシアにも興味を持ってました。
大学の頃セルゲイ・ラザレフという人がきっかけで、ロシアの音楽が好きになりました。日本でも人気があったt.A.
それから何年かしてチェルシーってアイドルグループに出遭って、朝から晩まで、気付けば3日間も動画を観続けていました。
彼らは何者?探してもロシア語圏の情報しか手に入らない。
そうやね。でもロシア語勉強するまではあるかもしれないけど、いっちゃうってのがすごいね。一人で。
ちょうどロシアの隣国ラトビアでミュージックフェスみたいなのがあることを聞き、チェルシーのメンバーも出るし、一緒に出るメンバーも好きな人がいっぱい!こりゃこのチャンスを逃がすわけにはいかない!って思って。
実はその前にもロシア旅行の計画はしてたんですが、直前で体調を壊してしまって…。そのリベンジもかねて、気合を入れなおすぞと(笑)細かく言えばロシアじゃなくてラトビアなんですが。
ロシアにもいいフェスがあったんですが、ロシアはビザのハードルが高くて、スケジュール的にギリギリだったのでパス。
で、せっかくだからフィンランドにいる友人宅も寄っていこうって。
>>フィンランドからラトビアへ
フィンランドに友人??ワールドワイド!
大学がヘルシンキの学校と提携してて、フィンランドから留学生が来てて、簡単に言うと学生時代の友達です。フィンランドのデザインも大好きなので楽しみにして出発しました。
見かけによらす(失礼!)行動派なんやね。
いえいえ。すごい出不精で。
国内旅行すら滅多に行かなくて、本当に近場だけの生活で。
フィンランドは友人と一緒だからともかく、ラトビア一人ってのは「ヤバイ」って嗅覚は働かなかった?
いやあ。好きなアーティ
ライブが開催されたのはリゾート地のユールマラってところ。
ロシア語には自信なかったけど、それでも色々な人が助けてくれて、人の優しさも勉強できました(笑)
なんせ空港からいろんなもの乗り継いでいかなきゃいけないし。そのつどオロオロしてました。
>>ラトビアですごいことがあった!
でもここに無事にいるってことは、無事だったんだね(笑)
まあ、なんとか(笑)ラトビアではすごくうれしいことがあって。
私、チェルシーの日本のファンクラブに入ってて、会長さんに今回のことをいうと「インタビューしてきてよ!」ってことに。
急遽ファンクラブ代表として
インタビューすることになりました。
好きって、すごいね。
人生何が起こるかわからない(笑)
怖くても、何もしないで一生後悔で終わるよりは、思い切っ
でも、そういう状況になったら、自分が持ってる以上のパワーがでるんじゃない?
そうですね。私はそんな社交的ではないし、日本では会話がうまく運ばないことがったりして、話についていけないんですけど。(笑)
一人ラトビアでは言葉が通じようが通じまいが話しかけて、情報を手に入れないと!って思い、いろんな人に助けてもらいました。火事場の馬鹿力ですね。
>>外国語が拡げる世界がある
やっぱ英語くらいはしゃべれないといかんね
英語は重要です。どこにいっても伝わるわけではないけど、もはや共通語ですから。語学は楽しいです。わたし、小さい頃から音楽が好きで、ピアノや声楽をやってたんですけど、他の国の言葉って、発音が音楽的で耳がすごく心地いいんですよ。
エリカさんはデザインを本職にしてるんだけど、自分のアートワークに「外国」とか「外国語」ってなにか影響ある?
わたしドラクエと同い年なんです(笑)
ファンタジーやRPGの世界で育ってきた世代だと思うんですよね。そういうものに影響を受けてます。アメリカとかラスベガスじゃなく、神話とかヨーロッパのイメージが外国なんです。
自分のアートにも西洋感があるとおもいます。そういう意味では RPG→ファンタジー→外国→アートっていうふうに影響を受けてるかもしれません。
>>目標にしてる人がいる
これからの「おばまえりか」はどうなる?
私には実は、とても重要な人がいまして。同い年で誕生日も近い男性なんです。
アレクセイ・コルズィンという人。
大好きなチェルシーの一員でありながらプロデューサー。若い頃からものすごくがんばって、いろんな事をプロデュースしてて、クラブ系ガールズユニットを作ってトルコや中国までつれてったり。とにかく、いろんな事をやってのけてるんです。
同じ時代に生まれ育ったのに、私とは全然ちがう日
彼を見ていると、いつも思うんです。
私だってもっとがんばらないといけない。
これは本当に偶然だったんですが、彼のソロシングルのアートワークを手がけることができたんです。直接依頼された時にはびっくりしました!
>>小さな頃から「好きなことでご飯食べたい」と思ってました。
好きな仕事だけやるってのは理想ですが、そうもいかないことばかり。でも自分の夢と離れたところで「労働して対価を得る」のはイヤなんです。時間がもったいない。その時間
ただ、そのためにどうしたらいいか、はっきりとは判らない。
自分だけで考えててもダメかなあと、ドンドン開いていかなければなあと思ってます。世界はネットでつながってるし、いままでは海外に行かないと海外の仕事はできなかったけど、いまはどこにいてもできる。FaceTimeもSkypeもある。
自分が持ってるのは、レベル1の語学力と、アートが好きっていう気持ち。
そのふたつを武器にして戦いたいなと、思ってます。
《インタビューをおえて思うこと》
好き、に動かされる人間は、つよいなあ
好きで勉強すること、好きで努力すること。
そんなことを小さな頃に見つけて、目標にしてがんばる。
きっとラッキーで見つかっただけじゃないよね。精査したんだろう。
なんて幸せなことだろう。
彼女が14年も使ってる小さなペンタブは、なんて幸せなペンタブだろう。
1000人のひとが願い
100人のひとが準備をし、努力をし
10人のひとが事を起こし
1人がそれを続ける。風をおこす。波を起こす。
そんなこと、おもう。
僕は僕の風を起こすために、やっぱり努力しよう。
彼女がこのあと、大きな風を起こすのを楽しみにしてる。
2015/06/25
彼女のアートに関するインタビューと併せてお楽しみください。
おばまえりかインタビューbyartgirls.asia
【アートは仕事。そのためにやらなきゃいけないこと】(現在編集中)
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