僕にとっては珍しく「ほそぼそと友人関係」が10年くらい続いてる牧畜業者のユニット「Ouch!ski」が主催するイベントに「配信カメラマン」として参加してきました。
2月に「4/10にイベントするんやけど、カメラマンやらん?」とのお誘い。
今年は「ライブペインティング」で呼ばれたり、音楽以外で声がかかり始めて、なんやら嬉しい(笑)
映像は大好き!自分でもいろいろ撮ってるけど、人のイベントにスタッフとして参加するのってまた別の緊張感あっていいね!
なんて呑気なことが言えないくらい、牧畜はすごいのだ。
アマチュア音楽活動をはじめてあとすこしで20年。
いろんな天才、秀才、化物に出会って、自分が「ごく普通のおっさん」であることを感じる。
なかでもナンバーワンの「完璧主義者・理想主義者」であり、「趣味のためなら死ねる」のが牧畜。
「自分が心底楽しめるものを作れば、みてくれる人も楽しめる」
この心意気を、ポリシーをしっかりと守り、時にあたふたしながらもとんでもないイベントを作り上げる。
寝ない、食べない。
完成度を上げるために、自らが王になり、奴隷になる。
主演して、監督して、プロデュースもする。
生半可な気持ちでは参加できないので、その船に乗るには覚悟がいる。
すこし、考え、参加を決めた。
前々日。
「カメラはジンバルを使うので、慣れた方がいいかも」とリハに行く。
嵐の前の静けさ、gigi。
配信監督のミッキーさんも。
カメラ、ジンバルの使い方を教わる。
けどいまひとつしっくりこない。
撮りたい絵の動きじゃない。
協議の末、やはり手持ちで撮影することに。
Ouch!ski presents
レッツゴー!ホーム
2021年04月10日(土)
@cafeandbar_gigi
OPEN18:00
START18:30→18:45
¥2300+1オーダー
【出演順】
- 萠珈
- オオクボ-T
- Ouch!ski
- よしお
- 沖縄電子少女彩
会場について、おののいた。
だめだ。死ぬほど、吐くほどかわいい。
一番手「萠珈」
ダークな色彩の歌が多い印象もあるけど、実はきらびやかでポップで、メロディーで泣かせ、言葉で煽る。
全曲シングル向けで、映画のエンドロールも、企業タイアップもまかせとけ!っていうくらい曲が素晴らしい。
今回のメンバーの中で、実は一番「ポップ」かも。
ダンスのためのアコースティックギターの使い方をマスターした彼女が、今度はどこで誰を踊らせるのか?
やっぱり好きだし、悔しい(笑)
「永遠の愛より、目先の恋」
これこそがまさに「アートが死と私についての呪文」であることの証明。
先日久しぶりに見た彼女のライブのこともきちんと書くので、詳しくは後日。
彼女の曲を知ってるアドバンテージがあるので、曲に合わせた動きができる。たのしかった!
あとで配信を見たけど、ミッキーさんのスイッチングがすてき!
二番手 オオクボ-T
久しぶりに見た。
怪獣のままだった。
センシティブで表現を綱渡りするひと。
「笑い」と「苦笑」
「音楽」と「儀式」
「肉体」と「肉体」?
振れ幅が広いのでなく、深い。
かっこいいなー
カメラは「東宝怪獣映画」を意識した
終わってから、gigiの階段で
三番手 Ouch!ski
牧畜とぺぺくん。
長い長い旅をして、いろんな人を巻き込んで、手放して。
ようやくたどり着いたエルドラド。
牧畜にとって「Ouch!ski」こそが、辿り着く場所だったのかもなーと思う。
いろんな実験をして、それぞれに喜びやストレスを増幅させて、最高の「共犯者」と出会ったような。
僕もいくつか牧畜と音楽をしたけど、ここまでのシンクロ率はなかった。
僕にはできなかったものがここにある。
写真を撮ったり、ロゴをデザインしたり、いろいろ遊んでもらった。
このまま福岡ドーム(いまなんて名前だっけ?)を揺らすようなユニットになるまで遠くから、少し近くから応援する。
このときはカメラが一人だったので、えらく緊張したし、体も使った(笑)
先日のリハの後、首を痛めてしまって、なかなかきつかったけど。
牧畜の背負ってる?抱えてる物に比べたら比でもない。
四番手 よしお
ミッキー監督から「ドキュメント仕様で、松田優作の映画のように」との指示が。
一番得意な分野である(笑)
打ち合わせなしの一発勝負。
ワンカメで追う!
よしおさんはずいぶん前にライブを見たことがあって
その時は「こんなことがやりたいんだろうな〜」と思うことがあって、でもまだ少し足りない気がしてたけど、今回はもうひれ伏すほどの女優演技だった。
ライブは心情を
- 何かに例える
- 剥き出しにする
のどちらかだと思うけど、この日のステージはどちらも炸裂してた。
夢の中で生爪を剥がすような痛みと、口の中に残る記憶の飴玉の味を感じる
僕のカメラともとても相性が良かった気がする。
終わった後に「配信が良かったって言われました」と言ってくれた。
とてもフォトジェニックなよしおさん。
かっこよかった。
アングラという名前をもらった放課後の図書室、ゆれるカーテン。
じつは、この撮影で結構燃え尽きてた(笑)
五番手 沖縄電子少女彩
はじめて見る方。
沖縄音階のクラブサウンド。
ビートのきいた、隙間のある音がきもちいい。
そしてカメラ慣れ?してるのか欲しいところで欲しい絵を投げてくれる。
月ぬかいしゃ、とか昔やってたのを思いだすー。
情緒的なメロディーラインと無機質なビートがすごく溶け合ってる。
できれば踊っていたい感じ(笑)
MCなしで曲が続いて、まとめて喋るっていうの、やってみたいけど難しそうだ〜。今日の皆様はふつうのMCなくて嬉しい。
MC退屈な時あるもんね(笑)
途中、Ouch!skiのふたりと一緒にやる曲があって。いやはやぺぺくんの存在感というか、メジャー感にあらためてびっくり。
牧畜とガチあって、さらにひらりと上をいく。
やっぱOuch!skiはすごいね。
カメラ、ちょっと疲れが溜まってきつかった(笑)
体力が落ちてるのかな〜〜やっぱり。
でも演奏する人を冷静に見るってほんとに勉強になるし、新しい発見たくさん。
「脚の絵がおおすぎ!」といわれたけど、僕はスカートとかワンピとかの「裾」が好き。
裾から見える脚、というより「布のいちばんはじっこ」が好き。
風を起こし、熱をはらむから。
チャイナドレスは最高の甲冑だな
さて。
バテた。
でもさ、このセットをまた撤収するんよね。牧畜たちは。
すごいよな。ジプシーだよな。
普段、普通に労働して、こんなふうに鮮烈に発光する。
アマチュアミュージシャンの本気はここにある。
ぜひ、アーカイブみてくだされ!
- 00:01:00~萠珈
- 00:50:00~オオクボ-T
- 01:35:00~Ouch!ski
- 02:32:00~よしお
- 03:25:00~沖縄電子少女彩
サニー頑張ったよ。
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