ブルー・マインド:感想【グロいと見せかけて爽やかに優しい風が吹く青春映画】

 

ブルー・マインド:ティーンエイジ反抗&友情映画

両親の仕事の都合で新しい街に引っ越してきたミア。
転向したての学校でクラスに馴染もうとする。
ここで彼女が選んだのはクラスでも”イケてる”グループ。つまんない青春映画だと「イケてるグループからいじめられて、地味だけど心根の優しい友達を作る」なんていう風になるんだけど。
ミアはドラッグや盗みに興じるジアンナたちと仲良くなろうとします。ここがすごくよかった。

彼女たちにいじられ、パシりからはじまり、一緒にタバコを吸い、万引きをし、酒を飲み、過ごしているうちに仲良くなっていきます。
特に「首を絞めて気絶する」遊びのシーンなんてすごくわかる。

 

 

認められたいと行く気持ちと、不安を抑えるためのショックと、単なる好奇心。
子供達が危ない遊びに走るのはこの3つが根底にあるもの。

自分を理解してくれない親へのいらだち。
生理が来て子供から大人の女性へと変わっていく不安

僕は男で、生理に関しては理解できないけど、「初潮の恐怖」はなんとなくわかる。
もう戻れない感じがするもんね。

そしてこの映画、よく「嘔吐」する。

この嘔吐こそが「受け入れられないことを跳ね返す」行為だと思う。
苦しい。
苦しいけど、やっぱり受け付けない。

世の中に、運命に逆らう「嘔吐」

 

 

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この二つの素敵な映画のグループだと考えていいかも。

特に「ゆれる人魚」とは並べて見たい。

ブルー・マインド
ゆれる人魚

 

予告編ではソファから水槽を眺めていたミアが突然、水槽に手を突っ込み、わしづかみにした金魚を口に入れてモグモグ食べる。
これだけでショッキング。そして見たくなる(笑)

ところが映画自体はもっともっと爽やかで、友情の美しさが際立つものだった。
海へ帰るお別れのシーンひとつとっても、凡庸な日本映画の500倍素晴らしかった。

そう。

泣き叫んだり、抱き合ったりなんてしないよ。
自分を受け入れることは不安だけど、友達の気持ちが暖かくて救いになる。

 

  1. 足の指が、くっついてゆく
  2. 生きたまま魚を食べる
  3. 下半身にアザができてくる
  4. ウロコができる

だんだん魚へと変わって行く恐怖。
だんだん大人のカラダへ変わって行く恐怖。

恐怖に巻かれて息が苦しくなっていく。
その「追い詰め方」がすごく美しい。

 

ブルー・マインド:本当に支えてくれる人は誰?

ドラッグでふらつき、男たちに輪姦されそうになってるところを助けてくれるのも、変わってゆくミアを「病気だ!」と避けずにずっと面倒見てくれるのも、悪いこ「ジアンナ」。

ラストシーンが悲しいけど心が安らぐのは彼女のおかげ。

ギャーギャー言って逃げまくるホラーも大好き。
でもこういう「しっかり作られたホラー」がもっともっと公開されたらいいな。

監督・脚本はスイス・チューリッヒ出身のリサ・ブリュールマン。本作「ブルー・マインド」が初監督作品のよう。清々しさと熱意を感じる作品。

覚醒し変態していく主人公の少女・ミアを、恐ろしくも美しく、そして官能的に演じきったのは弱冠19歳のルナ・ヴェドラー。今作の出演でベルリン国際映画祭のシューティングスター賞を受賞するなど、今後注目が集まりそう。

 

 

日本版の「全てを説明しちゃったポスター」と

海外版の美しいポスターを並べてみると、この国の文化レベルの低さがわかって面白い。

 

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