阿片戦争。
その言葉からくるノスタルジー。地下室ぽくて、脱力感と鎮痛。
国を一つ転覆させてしまうほどの「消極的快楽」について、なんか形にできないかなあとおもっていた。
バンドとも、ソロともちがう。
不思議な感じのユニットをつくりたいと。
リズムとベースとギター。
リズムはカホンか、リズムボックス(ドラムマシン)
ベースは女性で、衣装はチャイナ
ギターはぼくで、イギリス人
何人かに声をかけたけど、みなさん自分の音楽活動があり、なかなか。
ずっと断られ続けていた。
ある日、ライブの枠があいてると聞いた。
そのイベントのトリは、最近お気に入りの「萠珈」さん。
なんか、ピンときた。
あ、これは、準備不足だろうがなんだろうが、独りぼっちだろうがやる時が来たんじゃないか?と。
ほんとうはテーマ曲がインストであるんだけど。それは一人じゃ無理なので。
阿片戦争用に書いた曲をふたつと、洋楽の日本語カバーをいれたらいいんじゃない?
衣装もイギリス人は地味だから「麻薬感」を出したほうが?とか。
時間はない。
でもやらないとはじまらない。
当日、トップバッター。のぞむところだ。
一番は気楽だ。空気もまだ誰色にも染まっていないし。
「紅茶の代わりに阿片をちょうだい」
ギターでリズムを入れてループでまわした。
雰囲気はよかったけど、うまくいかなかった。
ギターをならすと、歌を歌うとループが全くきこえなくなる。
改良しなきゃいかん。
歌はどんどんとんでいき、阿片戦争についてのうそっぱち(?)知ってるざっくりとした知識を語りながらやった。あ、このスタイルはおもしろい。
もうちょっと仕上げたらおもしろくなりそう。
ルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」のなかに大森靖子の「日国民的ヒーロー」をぶっこんだ。その場のおもいつきだ。この歌はとても涙腺を刺激するし、大森靖子チルドレンの萠珈さんへの感謝でもある。火をつけてくれてありがとう。
ルーのこの歌で「頭の中では素敵な音楽が鳴ってる」というのを書いた。その頭の中の歌を毎回変えるってのはどうだろう?なんておもった。
歌うのはほんと苦手だ。
歌うたいという気持ちがわからない。
曲を作り、演奏するのは大好きだ。アレンジも好き。
でも、ここは克服しないといかんところだ。
そこで便利なのがコンセプト。僕のソロのステージは「バラエティがありすぎでわかりにくい」と言われる。好きなことが多すぎるのが原因だ。
でもある程度絞って、わかりやすくプレゼンするのは大事だ。
阿片戦争。
酒もたばこもやらない。賭け事もやらない。おんなも買わない。
だけど酩酊は好き。暗闇が好き。
またいつか会える日のために、仕込みます。煮詰めます。
架空の阿片を取り込みます。
デビューを見てくれてありがとう。
【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017
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