人並みのトラブル、年老いてゆく親【日帰り県内帰省】こわれたピアノがそのままに

こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。

 

コロナ禍での「特別な夏」らしい。
お盆の帰省も自粛する人が多いらしい。

うちは両家とも福岡県内。でも一つは自粛要請があったので帰省せず(まあ、割と帰ってるしね)
うちの実家にだけ「日帰りでお昼ご飯だけたべに」帰ることに。

高速道路ですーっと(ETCさまさまやー)

ごはんも「サニー食堂特製カレー」を作って持って帰る。

 

カレーは大好評だった。

 

高速はほとんど渋滞もなく。

灼熱の青空でおじいちゃん車はエアコンがきびしい。

 

 

5年前の、親へのインタビュー

絵を描くこと、描き続けること 《安田俊子》 僕の母は、実は画家です。

 

あれから五年経って、すっかり親は年老いた。
頭がまわらず、いろんな不具合が出て、痩せ細ってる。
「死」が近づいているのは間違いない。

この日はプリンターの修理についていって、カウンターでチェックしてもらって、インクを買ってきたり。
実家に帰ると何かしらいろいろパソコン関係で時間取られる。

 

息子は多分、二年ぶりくらいであうのではないだろうか。

母親はアルツハイマーではなかったが、記憶の欠落とか、できなくなることの多さで本人はショックなようだ。
ニコニコしてはいるけど。

 

 

 

50才を過ぎた頃からかな?ずっとやりたかったピアノ。
狭い部屋にどーんと置いてある。

キーのいくつかがもう音が出ない。

このピアノも引き取ってもらおうって言い始めて(夜電話かけてきて)
いらないのだったらそれでもいいんじゃない?というと
また次の日かけてきて、「やっぱりなくなるのはさみしいからおいておく」
と言った。

 

音の出ないキー

へこんだまま戻らないキー

人生のある時期「喜び」を与えてくれたであろう楽器が、壊れて放置されるのはかなりつらい

 

ただ、人生というのはそんなものかもしれない。

 

母にも僕にも「若葉の頃」があって、その時できたこと、できなかったことがたくさんあって。
人生の夏、秋をむかえて、いろんな新しいことをやったり、やれなかったり。

僕は今多分秋、親はもう冬。

 

いろんなことを考える。

 

僕は最近、目が不自由になってきた。耳も片方死んでる。
指もかなり動かなくなってきて、パソコン文字うちはミスがどんどん増える。
ギターも一時期よりは弾けなくなってきた。
(その分、対応力は増えたけど)

 

親は、今話していたことがわからない
何度もおなじ話をする
どこに置いたかわからない

とても不安だろうと思う。
僕らは「ああ、このひと、歳をとってできなくなったんだろな」と思い

「仕方がない」という気持ちと「残念だ」という気持ちに襲われる。

 

でも本人はもっとつらいやろうな。

 

僕ら夫婦はギャーギャー言い合って、それを息子がニヤリとみてる。
ぼくにとってはなんでもない毎日が、親にとっては「キラキラ」と輝いているらしい。

「楽しそうに話してていいね」と笑う

 

このコロナ禍で実家に帰れず、もしかしたらもう会えないかもしれない人も多いかもね。
会えそうなら、会って。
会えなくても「生活」を続けて。

 

僕ら子供が親に対してできることなんて、なにもない。

僕らは老いてゆく、壊れてゆく親や年上の知り合いを見ながら「限りある命」を知る。
夏はそんな季節なのかも。

 

思い出は、消えてゆく。
最初に戻るように。

ゼロから始まって、100に近づいて、またゼロに戻る。

 

僕もそのうち、誰の記憶からも消えてゆく。

 

 

【801号室】ガーリーおじちゃんは全く役に立たない2020





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