これはサスペンス映画のジャンルになっていたけど、人間ドラマですね。ストーリーは単純明快。若い男女をくっつけようとしたバカンス旅行で、一人が行方不明に・・・。
でもね、画力がちがうのよ。
前半の「なにもおこらない部分」も、ぜんぜん間延びしてない。
ディティールや小さいシーン、設定がほんとにピリッと効いてて。
複線がわかりやすい映画って、外す場合も多いけど、「彼女が消えた浜辺」は複線が自然で、デリケート。
楽しくダンスしたり歌ったり、ハイの時にはわからない、我慢できてるいろんな人のとしてのヤラシイところが浮き彫りにされていく感じが、ほんとに素晴らしい。
セリフ途中でムセたり、足がつったり、どこかが痛くなったり。これが映画だって一瞬わからなくなる前半。ジェスチャークイズのシーンなんて、もうあきらかに「クイズを解く側」になっちゃって。やばい、これって何の映画だっけ?と思う瞬間がたくさん。
イスラム顔の男性と女性が好きなので、画面自体大好きでした。あっさりしょうゆ顔の俳優や女優が好きな人につらいかもね。
団体の中で、人間関係の中で「迷惑をかけちゃいけない」っていうプレッシャーから、人は壊れていくんだなあ。
自分がどう思われようとぜーんぜん平気って人は、きっと痛みも感じず楽しく生きていくんだろうなあ。
自分が誘ったせいて
自分の子供がおぼれかけたせいで
自分が頼んだせいで
自分が過ぎた冗談をいったせいで
自分が・・・
自分が・・・
他者は案外「あなたのこと」を意識してないのかもしれないし
すごく意識してるのかもしれない。
かばうこと。自分を正当化すること。うそをつくこと。
その場その場を衝突なく、うまく潜り抜けていくうちに憶えるいろんなテクニック。
子供に口裏をあわせようとするところなんて、ほんとにじみ出てた。
とても衝撃的な事件のあとも人生は続き、しんと静まり返った日々はまた、ざわざわと動き出すだろう。
それにかかわった人たちの心の奥に、グサッと何かを残して。
バカンスのシーンやヴィトンのバッグのかわいらしさに、僕らがイスラム社会にもってる偏見とかがイヤらしいものってことを知る。
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