菊池桃子がめざす 「排除のない社会」

菊池桃子って個人的には特に接点のない芸能人だった。

(や、完ぺきなる一般人の私に、接点のある芸能人なんていないんですが笑
テレビでも意識して見たことがないって意味ね)

・ささやくような声で歌う、お嬢様っぽいアイドル。
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・突然、「ラ・ムー」っていう前衛的な(?)バンドを始めて物議を醸す。
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・結婚のときも、離婚のときも、ゴシップ的な憶測を含めた情報が噂されてた感じ。

そのどれもこれもに特に興味を覚えることはなく、
「ちょっと変わった人なのかな」
「芸能人ってこういう大変なルート辿ったりするよね」
ぐらいに思ってた。

その彼女が、内閣改造で始まった 「一億総活躍社会」 なるプロジェクトの、民間議員に選出されたらしい。
それを見たときも、「あー、はいはい。こういうのって、必ずタレント枠あるもんね。それにしても、もうちょっとインパクトある人材おらんかった?」って、しらーっとした感想だった私である。

だいたい、一億総活躍って何ぜよ。なんという胡散くさい名前をつけるのだ。
「一億総懺悔」とか「大政翼賛会」とか、戦中戦後の暗い記憶がよみがえってくるじゃないのよ(生まれてないけど)。
どうしてみんなして活躍を強要されなきゃいけんのだ。細々と食いつないでまったり生きてちゃダメなのか?

21世紀も15年を過ぎたというのに、「みんなそろってホニャララ」だなんて時代錯誤にもほどが ある。
「みんなちがって、みんないい」って、SMAPだって言ってるぞ。あ、そっちは金子みすゞか。

さて、初回の会議を終えた菊池桃子が何を語ったのか?

「一億総活躍の定義につきましては、なかなかご理解いただいていない部分があると思いますので、
『ソーシャル・インクルージョン』
という言葉を使うのはどうでしょうかと申し上げました。」

inclusion。包括。
あ。
なんか、ピンとくるものがあった。

「ソーシャル・インクルージョンというのは、
社会の中から排除する者をつくらない、全ての人々に活躍の機会があるという言葉です」

(菊池桃子自身は、その後ブログで、カタカナ言葉を使ったのを悔いてもいる 。
ちょうどいい日本語がその場でパッと見つからなかった、とのこと。)

弾き出される人がいない社会を。
と聞いて、「ああ」って頷く人は少なくないと思う。

ハンディキャップを持つ人。もちろん自閉症スペクトラムを含む。
貧困状況にある人。
貧困の中で生まれ育ったため、そうでなければ当然受けられる教育や一般常識とされるもの、文化資本などが欠如した状態で大人になるしかない人。暴力や依存症など、親からの負の連鎖を引き継いでしまう人。

さまざまな「生きづらさ」を抱えている人が世の中にはたくさんいる。
私がそれを本当に実感したのは、母親になってからかもしれない。

逆に言えば、「父親」のほうには、ま だピンとこない人も多いかもしれない。
会社勤めのように、社会にしっかり繋がってたら、そうじゃない人がいるって想像するの、難しいんだよね。
(会社勤めならではの苦労があるのもわかるよ。私も10年近くサラリーマンだったから。)

母親のほうは、子育てのコミュニティに関わることが多いから、いろんな子どもやいろんな親がいることをよく知っているんだけど、そうすると、「自分の子どもは、社会からこぼれ落ちないように育てなきゃ」ってプレッシャーを感じる場合もある。

どっちも悲しいことだよね。
「社会」のほうを変えていけたらいいのになと思う。
排除される者がいない社会に。
活躍以前の段階なんだよね、実際。

菊 池桃子はお子さんのハンディキャップをきっかけに、悩んで、勉強して、ついには修士号をとり、
「同じように悩む人たちの役に立てれば / 若い人たちに教えられたら」と、今は短大で客員教授も務めているそうな。
その場では言わなかったみたいだけど、離婚や介護の経験も、彼女が進んだ道に影響してきただろうね。

彼女の受け答えは、真摯に勉強してきたこと、それを社会に還元したい気持ちにあふれてる。
興味のある人は全文ごらんください。そのうちページ削除されちゃうかもしれんけど。

kikuchimomoko
「しょせん、タレント議員、広告塔」って私の見方は、浅はかだった。
知らないことがいっぱいあるんだなと思う。
まあ、神様じゃないんだから、何でも知ってるなんて無理だけど。
自分の中に偏見があるってことにも気づかされた。

・・・と、反省ついでに書くんだけど、

今回の菊池桃子のように、実体験から切実な思いで動いている人、志が高く一生懸命な人に対して
「あの人は特別だから」
と、遠目で見たり、
「どうせ政治や、多数派の論理に飲み込まれる。悪くすれば利用される」
と、冷めた目で見たりするのは、私はやめようと思ってます。

まして、貶め たりしたくない。有名人がちょっと政治的なコメントすると、たちまち炎上したりとかってありますよね。

的外れだったり亀の歩みだったりしても、何かを変えていくには、結局、動くしかない。
そうやって少しずつ良いほうに変わってきたことってたくさんあると思うんです。
これからもそうやって変えていくしかないと思うんです。





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