マイ・インターン。
この手の映画をあまり見ないのだけど、アン・ハサウェイの顔が大好きだし、デニーロだし。まあ、ちらっと行こうかなって感じ。感動大作でもないし。
感動作苦手。
仕事を頑張る、成功する、危機があってもダンディーなおじさまのおかげで立ち直る。
なんて都合のいいファンタジー。
デニーロだし。
そりゃこれが温水洋一氏だとこうはいかないでしょ。
ありきたりなぼんやりした映画だなーなんて感想を持つはずだった。のに。
やっぱねーアン・ハサウェイ。いじめられるのが似合う。で、笑顔の破壊力がすごい。
ストーリーにはリアリズムはないのに、ディティール(成長が早すぎてパンクそうな会社の内情とか、包装確認して指導するシーンとか、まだまだ現役!シーンとか)かわいらしくて夢のある、あたかもありそうな「粋」がちりばめられていた。
アメリカ映画って感じ。とてもいい意味で。
コメディアンロバートデニーロの本領が発揮されてるし。
でも、僕も50歳。
一番共感したのは、デニーロが先だった妻のことを語るところ。
グッときた。泣けた。
結婚する三組に一組が離婚する今の日本で言えばこれこそがファンタジーなのかもね。
妻よりも先に死んじゃおうって思った。
アン・ハサウェイの服はどれもこれも素敵だけど
あんなオープンな人間関係の会社は大嫌いだ(笑)
これからの若い人たちの会社ってそんな風になるんだろうなあ
時々会うITな人たちってあんな感じだもん。
でもそれって偏見かもしれない。
僕が若い会社をアメリカナイズされててやだな〜と思って見てると、彼らも僕らの世代を旧態依然だなあって思うのだろう。
形は変わっても、人と人。
思いやりと優しさと気づき。
最新のコンピュータにもビンテージのカバンにもそれぞれの良さがあるはず。
僕は70歳になる頃、
あんな素敵な自己PRができたり
あんな素敵な喋りすぎない男でいれるだろうか
若者たちの背中を優しく押してあげられる男になれるだろうか
デニーロのようなハンサムではなくても。
ハンカチを忘れないように。
あ、映画を見るとき、じゃなくて。
女の子と会うときは常に(笑)
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