野外劇団 楽市楽座:全国を旅する家族。小さきものたちのあがき
車に乗って町から町へ。親子三人の旅劇団「楽市楽座」
毎年楽しみにしてる年中行事。
いつも時代を反映した、ピリッとしたお話とユーモアで、笑って、しんみりして、帰り道に考えさせられる。
楽しくて、お金を投げるなんていう「非日常」も味わえて。自分たちで何かを考えることができる。そんなイベントそうはない。
今回のお話は…
スケ番カミキリ虫のカミキル、お色気ムンムンのジプシー金魚、妖怪みたいなヤ
モリ婆。残酷な平地から、バラバラに逃げてきた3匹のメス達が、山深い沼地で
バッタリと。けれども、お互い言葉がぜんぜん通じなかった・・・
芸能は世界を変えられるだろうか。
というもの。
お互い言葉が通じない。育った環境が違う。そんなことから生まれる「ヘイト」。
好きや、嫌いはあって当然だけど「ヘイト」には何にもない。
個人的な感情なふりをした、考えない隷属的な思考。
そして「大切な人を守るために仲間と戦おう!」という戦争思考も隷属的だよ。という物語。
野外劇団 楽市楽座:戦いへ行く者よ。あなたは誰も守れない。
いつも戦争や略奪、隷属にNO!と言い続ける楽市楽座のお芝居。
根底に流れる「人を殺すな」「考えろ」というメッセージは変わらないけど、今回の「ヨイショ、コラショ」は今まで物語の端々に紛れ込んでいたそのメッセージをはっきりと表に出したもの。
そんな時代になったんだなと。悲しい気分にもなる。
- あなたは誰も守れない。殺すだけ
- 考えることをやめて命令に従うのはもう奴隷だよ
- 商売のために誰かが始める戦争に正義なんてない
- 刃物を向ける弱きものを抱きしめよう
そんなメッセージがはっきりと、声に出される。
前半の「言葉が通じない三人」のディスコミュニケーションからの流れ。
それぞれの立場で考えて、衝突して、歩み寄って。
解決策を見つけようとする姿。
それとは別に、考えることをやめ、甘い言葉になびく姿。
「あなたの力が必要です。私たちにその力を貸してください」
必要とされたことがない若者が、簡単に丸め込まれてゆく世界。恐ろしい。
考えろ!
考えろ!
楽市楽座の皆は言う。
野外劇団 楽市楽座:理想主義は甘っちょろいのか?
戦争は何も生まない。それどころか何もかも奪っていく。
だから戦争はしない。
そう発言することが「理想主義のお坊ちゃん」だと言われる。
気の狂った隣人が攻めてきたらどうする?
神に命を捧げた狂人が自爆テロを仕掛けてくる前に殺さなきゃ殺される。
だから、「仲間」と手を取り合って正義のために「悪」に立ち向かうのが現実的だ。と。
現実的だったら、それをやるべきなの?
理想を掲げ、頭を使い、困難に向かうことが「できない」と、なぜ信じるのだろう。
少なくとも、いろんな方向から「考える」ことだけはやめないほうがいい。
野外劇団 楽市楽座:お金が空を飛ぶ楽しさ
そうはいっても楽市楽座の楽しみは、何と言っても「投げ銭」だ。
ここぞ!というところで折り紙に包んだ小銭を投げる!
役者に向かって。
人様にお金を投げるなんてと、僕も最初は出来なかった。
でも
お金を偉いと思いすぎてたり、お金は人を動かせると思ってることが「投げ銭」できない事に繋がるんじゃないか?と思うようになって。
今じゃ開演前から、せっせと折り紙にお金を包んでる。
いいぞ!という声をあげる代わりに(声もあげるけどね)お金を投げる!それも演技中に!
弧を描く、小銭。
爆弾がみんな、小銭ならいいのに!
終演後にももちろん、小銭じゃなくて紙を入れるようにしてる(笑)
野外劇団 楽市楽座:音楽も全て生演奏。ゲストも毎回。
ショーとしての楽市楽座の魅力は「ミュージカル」であること。
楽曲も演奏も、全部自分たちでやる。
本当に素晴らしい。
ギタリスト、作曲家としてもすごい座長。いつも彼らの演奏を見るたびに「ああ、ギター練習しないと!」と思うんだ。
今回見たゲストの方もすごく面白かった。
ものまねウタウタイ。もこさん。(本当はシンガーらしい)
まだ、もう少し全国公演があるし、もし、見逃した方は是非来年、見に行って欲しい。
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