2007年、ROOMSの階段を上っていった小沢健二が2017年に伝えること。

おばさんたちが案内する未来の世界

2007年11月15日 天神 ROOMSで開場待ちをしていた僕ら夫婦の横を、南米の帽子をかぶった小沢健二が登っていった。

背中越しに、空気が変わるくらいのオーラ。
声をあげる人がいない。みんな、息を吸い込んでた(笑)

僕の見たライブの中でも、かなりレアなもの。それが映画『おばさんたちが案内する未来の世界』を見る集いだ。

 

昨日のMステでの小沢健二を見て。

ああ、10年前とこの人は何も変わっちゃいないんだな

と思ったので。かすかな記憶を辿ってみようかと、思う。

偶然、見つけたフライヤーでこのイベントを知り、速攻予約した。
資本主義の儚さとイケイケパーティーの振り子の間をさまよう感じの王子。一枚目の「犬は吠えるはキャラバンは進む」は紛れもない大傑作。憂鬱な雨が、天使の涙に変わるまでの8曲。ブルートニックの井上トミオのベースが素晴らしい。永遠のベストテンアルバム。
しかも、今は聞きすぎでCD盤面が読み取れないほど傷が入っている。買いなおすタイミングかな?

二枚目の「LIFE」は好きになれなくて。パーティーの気持ち悪さを凝縮した感じの印象が。シングルで聞くといい曲も多いんだけど、あの息継ぎのない言葉の息苦しさが、ミラーボールの下でもがいてる金魚のように感じた。

 

そのあと、少し疎遠になったけど、このイベント。
是非行かなきゃ!

イベントの構成自体はもう、覚えてないけど。情報を見つけたので一応

 

2007.11.15(木)
@福岡市天神/ROOMS<限定120名>(こんなには入ってなかった印象)
開場:18時半/開演:19時
入場料 2000円 <1drink order>

 

現在は夫婦の小沢健二とエリザベス・コールが南米をめぐりつくったドキュメンタリー映画を観ながら、小沢健二が喋り、ボリビアの民族楽器的小さなギターを弾く。

映像はハンディカムのようなリアルなもので、政治家も子供も労働者も一緒くた。日々の暮らしと「お金」という化け物に飲み込まれないで生きるってことを説いてた。

映画の中で、「おばさん」と言われる女性たちが政治のことをしっかり話す。教養が高いわけではなさそうな(学歴という意味でね)庶民たちが。政治について、自分たちの国について話す。
まるでスポーツ競技の結果や近所の定食屋のメニューについて語るように。その話を映像で、間接的に聞く。

 

物質主義、快楽主義、資本主義。
音楽が明らかにそっち側にいるこの国のポップスターから出る言葉とは思えないほど、一つ一つが脳内で何十倍にも広がり、響く。

いきなり「人工物を食べないように!」「資本主義反対!」「欧米追随反対!」などと騒ぐわけではなく、自分たちの暮らしてるこの、やわらかな不安定な現実を見て、少し考えようという。

 

ああ、小沢健二は高く飛び上がりすぎて、地面に激突し、地球の反対側にまで行っちゃったんだなと、思った。
そして、王子は、そのことを当たり前なことだと思ってる。

すごく気持ちが良かった。
有名人が、有名税を払いすっからかんになった時、有名であることを使いこなし、僕らの知らない世界のことを広めてくれる。こんな素敵なことはないと、思った。

そして、あの風貌。問題提起も、定義もさら〜りとしていて。ああこれが王子たる所以だなと(笑)

 

あれ?小沢健二のMステのことを書こうと思ったんだけど(笑)

それはまた明日。

 

【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017





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