綾瀬はるか・長澤まさみ(この二人がいつもゴッチャになる)
夏帆・広瀬すずていうメチャメチャ絵柄バランスのいい四姉妹に
堤真一と加瀬亮っていう癒し男子に天才リリー・フランキー
大御、大竹しのぶ・風吹ジュン、そして樹木希林。
こんなキャストそろえて外すわけない。そんな映画を撮るプレッシャーを感じさせないさらりとした梅酒のような(!)傑作。
すごくカンヌ向きの映画。
是枝監督。好きだけど苦手。
影響が大きすぎて、軽い気持ちでみれない。
見れない映画
- 幻の光
- 誰も知らない
- 歩いても歩いても
何度もみたい映画
- ワンダフルライフ
- 空気人形
この海街diaryはこっち。
この場合は吉田秋生原作っていうのが大きい。自分にとって。
鎌倉の淡い空の下。言えない言葉が溜まっていく。
鎌倉にはいったことがない。なんかステキなところだなと、思わせる力がある映画。道路を走る車の音や街のうるさすぎない生活音をきちんとひろって物語が進むから、エリック・ロメールのヌーベルヴァーグを感じる。
恋を重ねるごとに摺れて行く。
経験は、言えない言葉を増やしていく。
これはしかたがないことだし、気持ちはさめ、距離が縮められなくなることもある。
恋のビギナー中学生がいきなり末っ子として、三姉妹の家にはいってくると、そのコントラストがはっきりする。輝く早春賦。
人が生まれて、死ぬまで、恋と愛の傷跡は、柱に刻まれた成長のあとと同じくらいに切ない。
四人がその家にいるのは、きっと人生のなかのほんの一瞬。
でも、漬けられた梅酒のように芳醇な味わいを残すんだろう。
親が死んでも、こどもたちは生き残る。
親の影響と自我がミックスされた「個性」は、それぞれちがう形をしてるから、ぶつかりあい、傷つきあい、癒しあう。
人生ってメンドクサイ。
家族ってメンドクサイ。
ほんとにめんどくさい。
人生はめんどくささを背負っていくもんかな?
日々を行く。
そこには大きな決断、ちいさな決断がやってくる。
選ばれなかった道は、いつまでも心の中にぼんやりと影をおとす。
選んだ道がどんなにすばらしくても。
さらりとした質感と、美しすぎる肉感と、寡黙な風景と。
なんどもリピートしたくなる映画。
物語りもそうだけど
自然光をたっぷりつかった絵作りや
編集のすばらしさが際立っていた。
お腹いっぱいに感動させる前に、ふっとフェードアウトする画面。
感情移入100%の前に、すっとかわる場面。
映画を知り尽くしたプロフェッショナルなおしごと。
全てを台無しにする主題歌がないのもほっとした。
映画の主題がちゃんとしてたら、主題歌はいらないんだ。
浴衣をほめられたすずちゃんが、「ありがとう」って言わない場面のリアリティ。
映画はありがとうをいいすぎだ。
綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆の三人は期待通りの空気感で、演じすぎず、過剰にならず、見る側の想像力の入り込む隙間をつくってる。
広瀬すずはどうかなぁ。心配だなあと思っていたけど、
なかなかよかった。
役者としての素人感が、物語のキャラクターのすこし他人行儀なところや、いえない事を抱えてる暗さにピッタリマッチ。いい監督のいい映画に出ると、役者さんはころっと変わるね。
この映画は鎌倉の風景画のなかに色づく「ほんの一瞬の出来事」が、永遠につづくかのような甘い錯覚をくれる。
現実がきびしいなんてことは誰もが知ってる。
そんなことをイチイチ言わなくても、痛みの上に生命があることを知ってる。
だからこんなファンタジー映画の持つ意味は大きい。
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