フィギュアスケートは思いきり、オフシーズンですが。
3月初めにNHKで、浅田真央の番組がありました。
『浅田真央 未来への光 ~子供たちとともに~』
1月9日、盛岡市で行われた復興支援のチャリティアイスショー。
彼女がそこで、東北の子どもたちと一緒に
「ジュピター」というプログラムを滑るまでの、数日間の密着取材です。
◆
今回は、彼女が初めて、セルフプロデュースをつとめるプログラム。
前年11月末、競技シーズン真っ最中、
NHK杯を終えたころから、仕事は始まっていました。
全体の流れの構想。
プログラムに合った衣装。
メロディ後半につける、歌詞。
それぞれにスタッフがいるけれど、彼女が統括していきます。
◆
年が明けて、1月4日。
浅田真央、盛岡市アイスリンクに到着。
競技プログラムでも毎年タッグを組む振付師、
ローリー・ニコルもカナダから来日します。
プログラムは、1曲、時間にすればわずか4、5分。
「大震災を経験して苦しむ人々が、やがて手を携え合い、未来への光に向かって進む」
という、いってみればシンプルな筋書きなのですが。
氷上で一緒に滑りながら、ローリー・ニコルは振付の意図を解説します。
「あなたは完全にひとりなの。ひとりぼっちなのよ。
天を仰ぎ、希望を失う。
がんばってがんばって、もうこれ以上がんばりたくない、って時がくるの。
その悲しみや孤独を表現してほしい」
もうこれ以上がんばりたくない、という悲しみや孤独。
もちろん、震災の経験とはまったく種類が異なるだろうけれども、
彼女にも、身にしみてわかる感覚なのではないかと、ふと思いました。
◆
1月5日、盛岡市アイスリンクに子どもたちがやってきます。
小学校高学年から中学生まで、全部で8人。
皆、5年前に震災を経験しています。
最初は陸上で大まかに振付けるのですが、
市営の、さほど大きくはないリンクだから、
受付ロビーの狭いスペースにそれぞれが小さなマットを敷いて練習。
子どもたちも。もちろん浅田真央もその中にいます。
真央、子どもたちに説明
「一人ではなく、支えられて生きていることを表現しています」
やがて氷上に移ってからも、いつも彼女が中心にいて、
子どもたちに手本を示し、言葉をかけます。
ローリー・ニコル
「真央はとても良い先生役ね。いいわ」
◆
1月7日の練習中、突然、トリプルアクセルを跳ぶ浅田真央。
女子の現役選手で、継続的に挑んでいるのは彼女ひとりだけという大技。
それも試合に限ってのことで、アイスショーで跳ぶのは、まったく異例のことです。
成功する確率も、必ずしも高くはないし、
トリプルアプセルを1本跳ぶだけで、体力を消耗してしまいます。
ローリー
「(トリプルアクセルを跳んだことに)驚きはありませんでした。
子どもたちと滑ることで勇気をもらったのね。
子どもたちの存在が、真央を羽ばたかせた。
跳びたいと思ったのは当然よ」
真央
「子どもたちが、朝から晩までがんばって練習してくれて…。
(私は)やらなきゃいけない立場。
どんな状態であっても、できるまでやります。」
◆
1月8日、本番を前にローリー・ニコルは帰国します。
「このプログラムはあなたの夢だったのよね。
だから楽しんでね。夢を忘れないで。」
と真央に言い残して。
(後編につづく)
◆
◆
◆
◆
ちゅるっと毎日すっちゃうスティック!
鉄分補給で元気にきれいに!「ちゅるっとサジー」かわいすぎる健康食品がSNSで話題沸騰!プレゼントしても喜ばれること間違いなし!
ブログアパート「私の人生、私のもの」よんでくれてありがとう。
FACEBOOKページをフォローしていただけるとうれしい。
新しい記事をお届けします。
◆
◆
◆
◆