夢寐(むび)Art Exhibition 2017/10/09〜18:00〜19:00〜
ミヤちゃんと二人で自転車で行くと、昼より多い人だかり。
あわわわ。
ビビる。
ビビるけど。
女の子二人が糸巻き巻きして遊んでた。
しかれた白い紙に絵を描いてる人も。
アートとかそんな概念的なことはわからないけど、わー楽しー!絵の具ぐっちゃぐっちゃしたいーとか思った。
すごい上等なカメラを持ったカメラマン達がいっぱい!
でもさ。いいんだ。
僕の持ってる武器はこれだけだけど。
どんどん糸がたまっていって。
白いTシャツ一枚の圭子さんが現れた。
ライトが落とされ。
ライブが始まる。
顔にペイントされ
シャツにハサミが入り
くしゃくしゃになった糸が絡まる
足元でくるくると回るクレヨンがカラフルな軌跡を残し
カメラマンが取り囲む
見られながら、圭子さんは見てるんだろうか?
自分のカラダを晒しながら、自分の内側へ旅してるんだろうか?
圭子さんはまるでエゴンシーレの絵のよう。骨と肉と皮。
作品としてカラダを提供する。
その場にいるいろんな人の意識が電磁波のように壁に当たって逃げ場がなくなる中で、彼女は時々目を開ける。
切ったり、重ねたり、割いたりしながら、白い花が咲く。
彼女はとてもかっこいい。
音楽も乗せてくれる
何かをしようとしてる人を見ると、その人の表現したいものまでたどり着かなくても、やろうとしてる「気」を感じる。
写真には映らない美しさって、もしかしたら「気」のことかなぁ。
手前にある糸をみれば、遠くの糸はボケる。
遠くを見れば手前はボケる。
脳がその間のデータ処理をすることで僕らは「こちらとあちら」を「あるものだ」と認識する。
この糸とあの糸の間。
この部屋と隣の部屋。
この地区と、違う地区。
この国と、違う国。
この星と違う星。
いろんな違いの間を行き来する意識。
写真を撮りながら、シャッターは切らずとも、ピントをあっちやこっちに向けて遊んだ。
見えるものができれば見えないものが生まれる。
そういうことを考えながら。
ここから以降はちょっと、その時の写真だけ、見て欲しいな。
モデル:圭子。
撮影:サニー
イベントが終了。
緊張感がほぐれると同時に、魔法のような「何か」が去って行った。
あっという間に消えた。
かすかな余韻もあるけど。
ああ、行ってしまった。
音楽でも何でも、その場だけの空気があって、それが行ってしまう瞬間がある。
今回は多分出演でも、関係者でもないからこそ、消えていく魔法を見た気がする。
その他、モデルは圭子さんではないけど、ライブ中に気になったので写真を少し上げます。
すっごく楽しくて。
ミヤちゃんとすぐに2階のバーに上がった。
お昼に来た時、すごーくいい雰囲気だったから。
ほんの一瞬、マスターと僕ら三人だけの時間があって。
それも魔法だった。
一瞬で消える魔法。
このバーには結構、来そうな予感がする。
【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017
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