「今」の音楽が好きなわけ

こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。

 

「お前は新しいものばっかり追いかけて、古いものに敬意が足りない」
「ずっと残ってきた音楽こそが本物で、今のポップスなんて10年経てば誰も聞いちゃいないよ」

 

好きな音楽を聞かれて、エレクトロやヒップホップですと答えると、同世代の人からはほぼ、こう言われる(笑)。

古いものにもいいものがたくさんあるし。キンクスの全アルバムはCD棚の一角をがっちり占領してる。イアンデューリーはいつだって新鮮(なぜだろう??)

でも夜ごとのアマゾンミュージックやyoutube漁りはやめられない。

そこには「今」があるから。

 

 

残念ながら日本の音楽を聞かなくなってきたのは「今の日本の抱える問題を歌ってる歌」に出会えてないから。

僕にとっては先日の高橋プランクトンとその周辺の「魔物たち」や、身近なところで聞くことができる歌が一番の「今」の邦楽。

メジャーな音楽をよく知らない。

誰かこの「戦前ファシズム満載」の沈みゆく日本を歌ってる歌を教えてください。
僕らの生活を歌ってる歌を教えてください。

弱いものがさらに弱いものを叩くと歌ったあの人たちから、
子供が子供を作り、子供が子供を殺めと歌ったあの人から、
天国はないと歌ったあの人たちから以降の歌を。

 

最近教えてもらったものですごく好きなものを少し紹介します。

一つは「This is America」Childish Gambinoと言うラッパーの歌。

This is America
Don’t catch you slippin’ up
Look at how I’m livin’ now
Police be trippin’ now
Yeah, this is America
Guns in my area
I got the strap
I gotta carry ‘em

アメリカでの黒人の扱われ方、銃社会がしっかり描かれてて、明るいメロディーと重いサウンド。キレのいい言葉が素晴らしくかっこいい。

「黒人文化はクールだが、黒人は嫌い」

そんなWASPたちが支配するアメリカ。
このところラテンフレーバーなサウンドが流行ってるのも、例の大統領の政策に反発する力があるはず。

 

「Dollhouse」Melanie Martinez

 

家族の冷めてしまった内事を人形目線で歌っている歌。昔好きで聞いてたいたスザンヌヴェガの「ルカ」みたいな感触。虐待を受けてる子供が「何が起こってるか聞かないで」と言う歌。

この歌はすれ違いの仮面家族を歌っていて。
ドールが本当のドールとも取れるし、妹の目線にも取れるし。
描かれてる家族が、今の「病的なパーフェクトを目指す社会」に必死にすがりついてる感じがすごくいい。

曲がかわいいのが一番!

 

 

僕はもう53歳。
何千枚もレコードやCDを聞いてきた。
ロックもブルースもジャズもアイドルも。
どのジャンルにも好きなのと嫌いなのがあった。

今生まれてる曲、これから生まれる曲の中にもきっと好きな曲や嫌いな曲があるだろうなー。

 

どんな曲が生まれてくるんだろう。
どんなサウンドが生まれてくるんだろう。

それを聴きたいと思う。今の音楽を。

 

だって僕らがパンクロックに出会った頃、ニューウェーブに出会った頃、それは自分にとって「一番新しい音楽」だったんだ。その時代の空気を真空パックしたような。

 

2018年の音楽にもドキドキするものがたくさんある!はず!
もっともっと聴きたい。

 

【704号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2018

 





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