こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
ライブと練習の合間に三菱地所アルティアムで開催されてる「インド・タラブックスの挑戦」を見に行ってきました。
本の内容より、本が好き。
手で触れるアートこそが一番えらい!
とう思ってる僕に取っては「食べてしまいたいくらい」に楽しい展示でした。
ああ、アルティアムなくなったら、マジで困る。
インド・タラブックスの挑戦@三菱地所アルティアム:全ての面は、線である
会場は二つに仕切られていて、そこをぐるっとまわるのだけど
ペンとインクで描かれた不思議な木がずらり。
印刷前原画と、印刷されたものが同時に見れる。しあわせ。
精密な、というのは少し違う気がするこの線の集合体。
人口のものすごく多いインドっぽい気がする(勝手な妄想)
線はひとつずつが人で、たくさんの線が平面をおおってく。
太い線もある。
細い線も。
短い線も、長い線も。
重ならず隣り合って、線はある形をつくる。
少しづつ、同じ様な形にあつまり、さらに集まる。
ある程度のルールにそった自由な線たちが、とても可愛い、美しい「絵」になる感じ。
頭のなかの動いてないところが「ぐわん!」と動き出すかのよう。
躍動感。
地面を埋めていく、ぼくらの息吹。
インド・タラブックスの挑戦@三菱地所アルティアム:アンチグローバリズム
タラブックスは、南インド・チェンナイを拠点とする小さな出版社。
1994年に設立され、ギータ・ウォルフとV.ギータという二人のインド人女性が中心となって活動しているそう。
インドにはグローバル、IT先進国のイメージがあるんだけどタラブックスを代表するのが美しいハンドメイドの絵本。
インドの民俗画家による絵を、版画の技法で印刷し、職人が糸で製本した、工芸品のような本。
世界に向かって広がっていくことで生き延びようとする企業が多くて、偉いという流れの中。
きっともインドの普通の人にはなじみの薄かったと思われる「民俗芸術」を出版して目に触れさせ、世界的に成功した。
自分たちのルーツをまもり、それに価値を見出し、世界へ乗り込むではなくどんどん「閉じて」いくからこそ見えてくるもの。
ぼくはグローバリズムに違和感を感じるので(かといってナショナリズムは最低だけど)すごくうれしい。
インド・タラブックスの挑戦@三菱地所アルティアム:人が作る、その過程
リソグラフという簡易シルク印刷のおもちゃみたいな機械があって、それが大好きだった。
アルティアム内で、
タラブックスの「シルク印刷の本ができるまで」の工程がムービーで紹介されてた。
デザインや分版の部分はパソコンでやって、シルクの版の制作以降は人の手で。
一枚に4版くらい色が乗る。
それを何十ページか集めて本になる。
紐でくくって
糊で表紙を貼る
楽しそう?と僕は思ってしまうけどまあ、そうでもないかもしれない。
淡々と、割と正確に(笑)作業は進む。
紙だって繊維からできる。
その紙に薄い色から色が乗り
黒いインクで「ぎゅっ」と締められる瞬間の快感ってすごい(笑)
紙を綴じて本にする。
人がずいぶん昔からやってること。
自分だけが知ってることを、言葉の通じない人たちにも届けるため。
工程を見てるだけで、心が高まる。
もうひとつ、家族で布染めをしてる人がタラブックスで本を出すムービーもあって。
おじいさんの代からずっと伝えられてる方法で、女神の布をつくる。
自然の色彩に化学変化をさせる自然物。
手伝いながらおぼえていく技。
混ぜて、塗って、洗い流す。
熱を通す。
じっとまつ。
いくつもの工程のあと、寺院に入ることを許されない「底カーストの人たち」のための布ができる。
いつも女神が見てることを忘れちゃいけない。
心に湧いてきた物を絵に描く。
宗教と、社会構造と、アート。
複雑に入り組んでるパズル。
インド・タラブックスの挑戦@三菱地所アルティアム:わーかわいい〜〜で、オッケー!
若い女の子たちが「わーこれかわいいー」と言いながらスマホで写真を撮りまくってる。
アートの前で、難しい顔をするばかりじゃ、新しい風が吹かない。
新しい100人が「きゃっきゃ」いってアートに触れて、その中の一人がもしかしたら、あたらしい何かを作るかもしれない。
美術館や博物館はやっぱり敷居が固すぎるし、ある程度予備知識がないと楽しめないかもしれない。
じーさんばーさんばかりがいる感じもする(ぼくもじーさん)し。
そういう意味でも、ファッションビルの中で400円とかでアートを見せてくれる三菱地所アルティアム。
閉館すると本当に困る。
【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019
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