こんばんは。今日は大好きな「ヒグチユウコ」さんの展覧会について
ヒグチユウコ展@福岡市美術館:入場制限ですっきり
去年、展覧会のニュースを聞いてすぐに「入場予約」をした。
おやすみに入って最初の土曜日、朝一番。大濠公園の福岡市美術館。
入場制限がされていたので、ゆっくり見て回ることができて。
2時間たっぷり、胸焼けするほど味わい尽くしました。
ヒグチユウコの経歴などは知らないけど、数年前からこれまた大好きな「Palm」という雑誌で写真とのコラージュをよく見るようになった。
小女性、ちょっと奇怪、ちょっと不健康、リアルな夢。
たまらなく好きなキーワードがフライパンの上でポップコーンに弾けるようにぱんぱんぱん!と音を立ててるような気持ちになった。
ヒグチユウコのアート論はきっとウェブ上でもたくさん見つかるだろうし、グッズもたくさん。
僕らから全財産を巻き上げ(笑)そのかわり脳内の小部屋を幸せでいっぱいにしてくれるから、展覧会いけない方はぜひグッズからどうぞ。
ヒグチユウコ展@福岡市美術館:500点を超える作品に溺れる
展覧会は膨大な作品が、上から下までびっしり。
老眼の僕は、数十センチまで近づいて、そのタッチを生唾を飲みながら見ました。
猫の毛、動物の毛、毛先の動き、もふもふ。
毛をひとつづつ描かないと、全体のやわらかさが生まれない。
ある種、呪いのように「一筆一筆」入れていく感じ。
印刷ではわからない「なまもの」としての絵にふれることができるから展覧会はいい。
僕は「印刷」が好き。
写真とかだとオリジナルプリントよりグラビア印刷の方が好きだったりする。
自分の一部になる気がするから。
でもヒグチユウコ展は、生の切り貼りや、何層にも塗られた黒、ちょっとした指示書なんかを含めて、もう目一杯楽しかった。
ヒグチユウコ展@福岡市美術館:こわいこと、こわいものが人を惹きつけるのはなぜ?
美術館にはそれこそ、小さな子供連れから、僕らより少し上の方まで多くの人がいた。
入り口あたりは混んでるので、先回りしながら各コーナーを回った。
ふたりで行ったのだけど、当然中では別行動。それぞれ見たいところも違うだろうし。
芸術や音楽、映画などは基本「作者と見る人の1対1」の関係がいいよね。
「こわい」といってグズグズしてた小さな女の子がいた。
怖いよね。
そりゃ手は蛇だし、足は何本もある猫がいたら。
頭からきのこが生えてたり、下半身が魚だったり。
ちょっと普通じゃないものって、こわい。
こわいから近づかない人と、こわいから近づいてしまう人がいる。
そのきっかけってなんだろう?
ロボットを半分に切って、違う手足をくっつけたり。
(残酷だけど)バッタの前足をもいで遊んだり。
心の端か、まんなかかが「ちくっと」痛むこと、たくさんやって、見て、聞いてきた。
甘くて酸っぱい「なにか」が湧き上がる。
その感じににてるんだ。ヒグチユウコの世界は。
そしてきっとそんな人はかなりたくさんいる。
だからポピュラーなんだと思う。
辛辣で荘厳なものから、かわいくて笑顔になるものまで。
人はどれか一つの面で語れることはない。
志向の幅と、深さ。
いろんな、いろいろがこの世にはあるし、頭の中にはもっとある。
ヒグチユウコ展@福岡市美術館:神はディティールに宿るって本当だね
ゴーリーの絵を見ても思うんだけど、「愛情」ってのはしつこさでもあるのかな?
この世にない架空のものにいのちを吹き込むために、ディティールに愛を注ぎ込む。
非日常を正確に作り上げるために、日常の部分の構築に「甘さ」を入れない。
僕も音楽や絵、写真などいろいろやってみるのが好きだけどすぐ飽きる。
飽きる人は深くまでいけない。
表層の、さらっとした部分しか表現できず、深みを持てない。
アートっていうのは「しつこさ」と「偏愛」なんだなあとつくづく思うし、僕にはできないせかいだなーと思う。
そんな「自分にはできないけど、好きな世界」のためにアーティストたちは今日もチマチマと、毎日一歩づつ、一筆づつ描くのだろう。
こどもが美術館にくるってこと。
僕は子供が嫌いだ。
でも美術館で「反応してる」子供を見るのはすごく面白くて、好き。
どんどん見て欲しいし、どんどん話して欲しい。
金切り声はやめて欲しいけど(笑)
- こわいって言ってぐずっているこ
- これはなに?と質問責めで、お母さんを困らせるこ
今回楽しかったのは「説明書きを全部読む子」(笑)
その子は、絵はあまり見なくて、コーナーごとに書かれた文章を詰まり詰まり読む。
多分言葉を読む、言葉を発することが大好きなんだろう。
愛に満ちてた。
その声がまた少しハスキーで。
ほら、小さい子供でなぜかハスキーボイスの子がいるでしょ?
耳にすごくよかった。
絵を見ながらも「がんばれ!」って思ってしまうくらい(笑)
お母さんは速く次のコーナーに行きたかったみたいだけど。
ヒグチユウコ展@福岡市美術館:大人は、グッズを大人買い(笑)
もともとグッズの人だからそのクオリティーはめちゃ高い。
お値段もめちゃ高い。
生活はきゅうきゅうだけど、僕らは二人で三万円も使ってしまった。
でもぼくの前のお客さんは「22000円」だった。
すごい。沼。
ヒグチユウコは「通りもん」が好きらしい。
福岡会場では「特製通りもん」が売っていた。もちろん買った。
福岡でよかったとおもった(笑)通りもんはやっぱりすごく美味しいもん。
開館時間は9時30分~17時30分(入館は閉館30分前まで)。月曜休館(12月28日~1月4日と1月12日は休館、1月11日は開館)。観覧料は、一般=1,200円、高大生=900円、小中生=500円。入場はオンラインによる日時指定チケット(事前予約)が必要。2021年2月7日まで。
もう一回いっちゃうかもなぁ・。
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