あなたたちは天使です。天使は誰かのために犠牲にならなければなりません
第一話の終わりに「自分たちは生かされている」「この命はだれかのもの」ということを宣言された子供たち。
当然動揺は隠せない。
だけど、子供たちにとって遠い将来の絶望よりも、今のリアルな日常のほうがやっぱり気になる。
子どもは無邪気だ。これは邪気がないのではなくて、無自覚に邪気をもっているってこと。
邪気というのは生きていく能力のひとつだと思うけど
ルール違反だったり、冷酷なうらぎりだったり。
おとなの目線から見て、世の中のシステムを乱すことでもある。
今回のお話でいうと
主人公きょうこが、友達の美和の「てだすけ」をするシーン。
品評会で作品が選ばれなかった美和のために、作品をもってマダムさん(品評会の選考委員)に直訴する。
そのことで美和の作品「なにかをつかもうとする手の立体」は選ばれることに。
これって、表側から見たら
「主人公きょうこの友達をおもう心づかい」なんだろうけど、美和のほうから見るとどうだろう?
わたしの作品はえらばれなかった。
それが連続で選ばれてる友達の「賞賛すべき行動」で選ばれた。
このとき何を感じる?
きょうこのおかげで選ばれた~!!って喜びを感じれる人はほんとに理想的な人だな。
僕なら、自分の作品を踏みにじられた気がする。
さらに踏みにじったきょうこが「すごい勇気だね!」なんて言われてたら。
絶対許さない。あなたの持つものを全部奪ってやる
彼女の一番大事にしてる宝物を盗み、さらに、よくにたCDを探してきてプレゼントする。
二重三重の容赦ない攻撃。静かで計画的な怒り。
でも、美和の行動がとても理解できる。
自尊心を傷つけられたら、復讐の鬼になる。
それってすごくわかる
そう感じる人は少ないのかもしれないけど。
もうひとつの重要なエピソードは、塀の外へ逃げ出した子供たちが、血だらけのシューズを残して姿を消すというもの。
ルールが自分たちを守ってくれる。変な気をおこしたら殺される。こわい。このムードさえしっかり植えつけられたら、あとは簡単。
「悪いことしたら、鬼が来るよ」
親が普通につかうこの手段。
「ルール違反をしたら罰が下るよ」
親、自分自身が子供を怒るんじゃなくて、なにか別の恐ろしい存在がおまえを罰しにくるよって。
自分の心も痛むことは少なく、レールの上に簡単に乗せられる方法。
想像力豊かで、外の世界を教えられてない子供なら、あっというまに「ルール以外の考え」を捨てるだろう。
GPSで位置を把握された子供たちは、どこに逃げてもムダ。
でも逃げ出したふたりは一瞬、外の世界を見ることができた。
そのあとすぐに臓器提供にまわされ、殺されたとしても。
本当のことを話すのは、子供を守ることにならない
誰かに身体を提供するために生きるんだよと伝えられた子供たちに、新任の教師がいう。
「本当の世界はもっともっと広い。ここから抜け出して広い世界をみてほしい」
その言葉が結局、行動した子供たちを死なせてしまう。
よかれとおもったことが最悪の結果に。
心から出た言葉が、だれかを勇気付ける。そのひとの人生を変えてしまう。
良くなるばかりではない。
あなたの夢をあきらめないで
これはある意味、最上級に残酷なことばかも。
でも、僕らはやっぱりおもう。「あなたの夢をあきらめないで」と。
綾瀬はるか・水川あさみ・三浦春馬。メインキャストの三人が動き出す
第一話、第二話は子役たちのフレッシュな演技と衣装、舞台大道具、小道具のおかげで、素晴らしいできばえだとおもう。
ところどころに挟まれるメインキャストの三人も、抑揚の効いた演技で、子供の頃の輝きをなくしている事を表現してる。
不安なのは次回から。
おとなの恋愛ドラマってほんとつまんないから、このままのムードでやってほしいけど。
どんなにつまらない恋愛ものになっても記事は続きます。
※この記事シリーズは、あらすじ・ストーリーの解説などはやりません。ドラマを見た後に見てもらえると嬉しいです。
前の話>>>わたしを離さないで第1話感想
次の話>>>わたしを離さないで第3話感想
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