少女の夢とはかなさと。ギャラリー亞廊はひっそりとそこにありました。
2016年4月10日で現店舗での営業をおえた「ギャラリー亞廊」
店主であるイラストレータ「夜舟」さんの作品や、少女性と心地の良いアヴァンギャルド・アンダーグラウンドにこだわった展示を続けてきた小さなギャラリー。
ゴスロリの企画展とか、江戸川乱歩展とか、ある層にばっちりヒットする展覧会を開催してた。
最後は夜舟さんの個展。
夜舟さんの作品をはじめてみたのはトワトワ座のCD
ツヤっぽく色っぽく、繊細なライン。モノクロの世界に彩度をおさえた色彩で美しかった。ガーリィとはまさにこのことだとおもった。
もちろんCDの主のトワトワ座の世界ともしっかりよりそっていた。
トワトワ座の「青猫ロマンセ」
僕がアマチュア音楽を「まじめにやろう」とおもったキッカケの作品。
ギターと歌だけなのに、どこにもない音楽。クールなのに激情がちらほらする楽曲と演奏と、うた。
とにかく思い切り頬をぶたれたような作品だった。
トワトワ座に出会えなかったら、いまの僕はない。
その後もトワトワ座のCDには夜舟さんの美しいカバーアートが花を添えていた。
夜舟さんは多くを語らない。僕は夜舟さんのことを何もしらない。
ただ夜舟さんの知らない僕らの話がある
ただ、ギャラリー亞廊ができたとき、すごく嬉しかった。
いつも顔をだす熱心なファンではなかったけど。売り上げにも貢献できなかったけどね。
ギャラリー亞廊が好きな理由は、「好きな世界がそこにあるから」なんだけど。実はもうひとつ理由がある。
ぼくら夫婦が結婚する前、土橋ビル307号室。そう、ギャラリー亞廊の部屋に住んでいた。
二部屋のちいさなマンション(?)
しかもひと部屋を事務所として使っていた。デザイン事務所「サニーサイド」の出発点だ。
ぼくらはそこで夢を描き、仕事をし、寝食をともにした。
白いウサギと、黒いウサギと、茶色のまだらウサギと一緒に。
あ、金魚もいたな。
そう。
まるで映画のように。大貫妙子の「若き日の望楼」のように。
(実際はそんないいものじゃなかったかもしれないけど、若くて恐いもの知らずで無敵だった)
あの頃 朝まて熟く
パンと ワインで
私達は語った
僕には大学生時代というものがあまりなかったので、サニーサイド設立時のふたりの時代が「青春」とよべる唯一のものだった。
厚いコンクリート。エレベータのレトロなボタン。
停電の夜、ベランダから見た景色。
ソファで見たカラックスやベネックスのビデオ。ツインピークスやX-FILES。
UFOのようなものを見つけた夜。
そんな思い出たっぷりのぼくらの307号室が、僕らの好きなギャラリー亞廊になってたんだ。
そして、ギャラリー亞廊@土橋ビルは幕を下ろした。
きっとどこかでまた、はじまる。
あの部屋もまた、だれかが住む。
ほんとはぼくが事務所にしたいくらいだけどね(笑)
ギャラリー亞廊。
またいつか。
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