https://youtu.be/QEJSMqdkitc
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ:事故はとても悲しいことだけど
映画はすべての悲劇をのりこえていかなきゃね。
「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」まさにロックンロールなタイトル。
生き物は生まれて、死ぬ。
当然、この映画のように「キスもしてないのに!」死んでしまう人もいる。
内輪のギャグやオナニーネタなど、ココを超えると「寒くなる」ポイントをぎりぎりで攻めながら、「お涙&しみじみシーン」も、これ以上長いと失速するポイントを攻める。
そんな守備範囲のひろさをファインプレーで堅実にいくかとおもえば、その他はネタのてんこもり!
さらに!さらに!と重ねてくるギャグ。
映画をつくることって。
娯楽映画をイチから作るってのは、こういうことだよ!というメッセージ。
優れた原作マンガや小説の威を借りて、「映画っぽい」映画が蔓延してる中、宮藤官九郎はやってのける。
こういうの、作ったらどうよ!?オリジナル童貞なおっさんたちよ!
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ:コンプレックスの昇華のしかた
もてないけど、爆発する性欲とか
かっこいい振りしてるけど中身はしょぼしょぼとか。
宮藤官九郎がもっていた(であろう)コンプレックスをひっくり返して、誰ものあるある(あ、男子ね。)をストレートにぶち抜いていくストーリー。
彼の人生をかけた、「青春復讐物語」だと思う。
主演の長瀬智也・神木隆之介のキレはプロフェッショナルだし(これも、言ってみればジャニーズ主演映画になっちゃうのかな・・・)
宮沢りえの贅沢な使い方はため息がでるほどだし。
尾野真千子はもう、怪物級。ぎりぎりを超えたギャグでヒートアップさせといて、たったひとこと「食べようか?」でズーンと沈める。切ない愛。
コメディエンヌとしてしっかり立つ坂井真紀。
まさに旬!の皆川猿時や桐谷健太、絶対はずさない古舘寛治で勢いをつけて
古田新太&荒川良々でコメディー映画としての「格」をランクアップする。
みんな宮藤官九郎が好きで、彼の作る話に「あるある」がフィードバックしてるんだと思う。
だれもが持ってる「コンプレックス」を笑いのネタとしてるんだけど、そこには「自虐」よりも「愛」が満ちている。
そこがミタニコウキ氏の映画とのちがいじゃないかなあ。「愛」がこもってるかどうかだよなあ。
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ:熟練漫才のようなタイミングと、かぶせ方。
それにしても、輪廻転生のたびに「畜生」で笑わされ
「人間」に生まれると思ったら笑わされ
天国へ行けば、苦虫をつぶされ。
バンドバトルシーンはロック好きな人ならたまんないネタが満載だし。(ぼくは映画館で呼吸がくるしくなった!!笑いすぎで)
恋愛どきどきジャンルムービーとしての見方もできるピュアネスもあるし。
老いていく人生、置き去りの思い出なんていう、今風邦画で過大に美しく描かれるシーンをもぶち込んでくる。笑いの後の素敵な沈黙。
なんて贅沢なんだ!
いろいろ考えさせられるのもいい。
ばか笑いも、いい。
ちゃらい青春にもどらない自分の青春をかさねるもいい。
かわいい女の子目当てでもいい
ストレス解消のためのアクションでもいい
映画の魅力って、いろんな受け取り方ができるところ。
そして
「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」は、そのすべてがきっちりと、誠実に、匠の技でもって作られた最高の幕の内弁当だ。
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