若者たち【友情は造られるものじゃなく】

acaneさんのライブのサポートに行ってきた。
2ショット写真撮るの忘れちゃったぜ。

飛蚊症で目がよく見えないからステージどうなることかと思ったけど、まあなんとかなった。コード譜は見えづらくて、スポットライトは真っ白けでヒヤヒヤしたけど。

 

予定があり最後まではいれなかった。
主役はトリの西川輝くん。リハーサルを見た限りでは良質の気持ちのいいPOPだった。バンドも大人っぽくて良さそうだった。きっといいステージをやったろうなぁ。

楽屋ですごく緊張していた。
その緊張をほぐそうとするお友達。
なんか、いい光景。

 

そうそう会場の「スクエアガーデン」はグランドピアノがあるんよ。
すごい!やっぱグランドピアノ見ると高まるね。

acaneさんといつも路上で歌ってるSuguruくん。
何度かあったことあるし、歌を聞いたこともある。最初はacaneさんのイベントで「初めてオリジナルを作った」ってあたりだったかな?
昨日の彼のステージで感じるものがあったので、少し。

 

最近の若者たちは。というお決まりのセルフがある。
かつて愚かで輝いていた若者の成れの果ての「大人」からのセリフ。

 

若者たちはいつの時代も未熟で愚かで、そして輝いてる。キラキラしてるって意味じゃないよ。どす黒い人もいれば真っ白な人もいる。それぞれの属性の中で傷ついて輝いてる。
偏見を外してみれば、大人も子供もみんなそれぞれ「欠点」と「いいところ」でできてるよね。

 

SuguruくんはMCで、熊本震災の被害にあって、そのことから「家族はいつも一緒にいられることが普通ではない」と感じ、今好きな歌を歌ったり、親にわがままを言えることに感謝すると言っていた。

そのことを歌った歌が、彼の最初のオリジナル。

前に聞いた時よりも、力まず、力強く、優しかった。ずいぶん良くなっていた。
会場の隅まですっと届いていた。

さらに新しい曲は、盟友のacaneさんたち仲間のことを歌ったもの。
acaneさんとのデュエット。

振り付けがあったり、楽しい。
何よりも仲の良い雰囲気が会場を幸せにする。

 

歌にはいろんな表現の仕方がある。

  1. 手紙のようにストレートに気持ちを歌ったもの
  2. 心情を吐き出すもの
  3. 隠喩・暗喩を巧みに使い物語とするもの

僕は「3」が好き。
Suguruくんは「1」だ。

だから嫌いっていうんじゃなく(笑)方法論が違うってこと。
違うのは当たり前で、それでも彼の歌は良かった。
気持ちが伝わったし、理解できた。
本当に大切なものは伝わるんだなぁ。

 

自分と違うことをなかなか認められないのが若者で、認められるのが年寄り(笑)と思ってたけど、最近は「認められない年寄り」がちょっと多いかなぁ

年齢、性別も含めそれぞれの多種多様な属性の中で楽しく生きていて、さらに異属性間の壁がなくなるといいね。

 

友情、なんて言うとちょっと恥ずかしいし、友達の多くない若者時代を送ってきた僕には眩しい。でも彼や彼女を見てると「ああ、友達ってのはいいもんだな」と素直に思える。

若者たちの友情が、変な団体主義や自己犠牲賛美の波に飲まれないように、大人は気を配らないといけない。

 

acaneさんとのステージはいつもそんな輝きに満ちている。
僕は闇が好きだし、日の当たらない者たちの物語が好きだし、自分はそれを目指してる。
だから180度違う彼女のステージは面白い。

僕のギターの音も「幸せな音」になる気がする(笑)

acaneさんは僕のことを「ジェントルマン」だと褒めてくれるけど、それは君の出すオーラが人を優しくするからなんだよ。

 

演奏を終えて外に出る。
たくさんの情報が、お仕事の笑顔が僕を見下ろす。
情報の波をかき分けて生きる若者たちに祝福を。

 

【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017





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