志賀島まで行くつもり

前編はこちら

 

閉園30分前のアナウンスが聞こえてくる。いつの間にか長居しすぎてしまったみたいだ。


今日の予定は海ノ中道だけではなく志賀島まで行くつもりだったのに大分時間をとりすぎた。

慌てて自転車にまたがり志賀島までの道を漕いでいくと視界が開け両脇に海が広がって見えてくる。海を横目に進んでいくと砂浜の砂が風で道路にたまっており自転車では前に進めず降りて押さなければならない所もあったがそれでも何とか志賀島までたどり着くことができた。


しかし来てみてようやく理解したのだが、もう夕方当たりのためか飲食店も見当たらないし、そもそも店系統の存在自体危ぶまれると言ってしまえるほど何もなかった。

 

ここに住んでいる人たちはどこで外食するのだろうか・・・

まさか毎回フェリーや車でわざわざ博多まで来るのだろうか?

そんなことを考えながら進んでいくと目の前に鳥居が見え石の階段が上にまで続いていた。

 

どうやらこの上は神社らしい、それならばここまで来たついでに神社でお参りしていこうかと思ったのだが、周りに自転車置き場も駐車場もすぐには見当たらず留めようにもどこにおいていいのかも分からなかったためどうしようかと思案していると左側から山の上へ向かっている車道を見つけた。


なるほど、車の場合はこの道を登ればたどり着けるのだな、と納得しなかなかの急勾配を立ち漕ぎしながら登っていく。

左をみれば小さな川と乱雑に捨てられたスーツケース、右をのぞけば土の崖、コンクリートの車道ではあるがどう考えてもいつも使われているという感じではない。


この道しかなかったよなあ・・・?道間違えたかな?と思いつつそれでも先に進めばきっと何かしら広場なり展望台なりがあるのではないかと期待しつつ登っていくと


道は車でも通りづらいような石畳へと変わり坂道もどんどんと急勾配になってくる。

もはや神隠しや映画のロケシーンで使うような雰囲気になってきたためこのままいって戻ってこれないかもしれないなんて思いながらも急な傾斜になった道を自転車を押しながら登りきり、そして石畳の道を抜けるとそこにはもはや全く掃除されてない林道が続いていた。
よし、戻ろう。

 

帰りもまた自転車をこいで戻るのはとてもきついので帰りは自転車も一緒に乗船できるフェリーで帰ることにした。
しかしながら1時間に一便くらいのペースでしかこないフェリーはどうやらまだしばらく来ないらしい。
だがここには立ち読みできる本屋もコンビニもないし、観光スポットをほかに見て回るには少々時間がかかりすぎる。買い食いできるようなお店だって当然開いてない。

 

仕方ないのでぶらぶらと外を歩いていると前からノッシノッシとあるいてくる猫。人をみても逃げることなく、むしろニャアと一声鳴きすり寄ってくる。


どこぞの人に威嚇しまくる家猫とは大違いだ。ガシガシと撫でても全く文句を言わずにむしろここをかけーと言わんばかりに体を押し付けてくる猫に癒されながら時間をつぶし、フェリーに乗船。


理由はよくわからないが僕は乗り物に乗るとつい寝てしまう癖があるのであまり覚えていないのだが、バスに揺られるような気分でうとうとしているうちに博多港へ到着。

都会の光を感じながら自転車をこいで僕は家路についたのだった。

 

【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017





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