東京で活躍するミュージシャンと福岡のミュージシャンが合わせて9組。
りんたろ~さんという方がMC兼主催らしい。
トップバッターということで最初に登場した方は本澤雄太さん。
この方はキーボードの弾き語りをするミュージシャンで僕もピアノを一時期やっていたので少しはわかるのだが両手で引きながら歌を歌うというのは僕にはできなかった高等技術だ.
それだけでもすごいのに他の9組ともオリジナル曲を書いて披露している人だらけ。
一体どうやって曲を作っているのか、僕には皆目見当もつかない。やはりただ曲を聴いているだけの人と毎日弾いている人は全く違う考え方をしてうるのだろう。
次に登場したのは山田芭瑠さんとサポートギターのうちの父親である。
アコースティックギター?というのだろうかそれを引きながら立って歌う姿は非常にかっこよかった。これで自分よりも年下だそうなので本当に驚きである。というか今回出演している全員にいえることだがどんだけ音楽が好きなんだろうと感心するばかりだ。
アニメの歌やゲームサントラなどしか聞いていない僕とは違っていろんな曲を聴いて曲を作っているのだろうなと思う。歌声もめちゃくちゃよく響くてギターのメロディと相まってこのあたりからとても気分が乗ってきた覚えがある。
そして私事だがヤマダさんの後半あたりからようやく暗い中での写真の撮り方がわかってきた。これも一つの経験だろう。
3組目は猪塚ユウキさんというソロのギターの弾き語りのミュージシャンで、東京から来られた方だった。
歌が一つ一つ面白かったが、個人的に一番面白かったのは悪いことがしたいという曲がとても印象ぶかかかった。また弾いているギターもふつうはあいている穴が存在しないギターなのが面白いな、と感じた。ドゥンバ!!
4組目は萌珈さんというかたで最初に見たときはちょっと、いやかなりびっくりした。
アッシュグレイの髪に譜面台にはなにか不思議な小人が乗っているし、どういう人なのだろうと思ったのが正直な感想だった。しかし最初の斜陽という太宰治の作品から作った歌を聞いた瞬間いいな、と考えを改めさせられた。
ギロチンギロチンシュッシュラシュッシューというフレーズが耳に残り一気に曲に引きずり込まれた。
またほかの方と違いMCもなく続けて3曲連続で引いたあとに黒い服の小人の友人の友人を探しに来たといわれ客席のお客さんにその小人を渡し写真を撮った時には、自分じゃなくて良かったという安心と自分もその小人を渡されたかったという残念感が半分半分存在したこともここに書いておこう。
その次は今度は東京から来られた裕規バンドという3人組のバンド。
ドラム、ベース、ギターで構成され主にしゃべるのはギターの人だけ、というグループだった。 生きる という言葉をテーマにした曲を多く書いているらしく、なるほど聞いてみれば確かにそのテーマがしっかりと伝わってくる。
ドラムの人は飛行機の関係でとんぼがえりしなきゃいけないらしくせっかく福岡に来たのにかわいそうだなあなんて思ったりもした。
しかし東京のバンドと言われてすっごいハイセンスで僕が理解できないようなやつだったらどうしようなんて思っていたが意外と聞きやすく少し安心した、音楽に東京も福岡もないんだな。
6組目はよしだなつこさんという東京を中心に活動しているかた。
一曲目を聞いたときほかの人たちとは違い少しアニメのテーマソングとかを連想させる曲調で個人的には一番親しみやすく聞くことができた。
ほかの人とはなんとなく違う理由は何なのかなあと途中まで思っていたのだがMCでアニソンのカバー曲などを歌うということを言われてなるほど、アニソン好きであればそちらの方向に、ロックが好きであればロックの方向に行くように体に音楽が染みつくのだな、と個人的見解ではあるが得心いった。今度は静岡の自衛隊の公開演習
7組目、荒金門亜(アラガネ トビア)さん。
なんか特撮とかそういう系の主人公みたいな名前だなあと最初は思ったが、聞いてみれば今までのなかで最も声量が大きく一瞬プロかな?なんて思ったほどだ。
個人的な感想だが、なんとなくバンプオブチキンやバイザラウンドっぽい声の出し方を感じた。ああいう声を出すのは僕は無理なのですごいと思うしもう一度聞きに行きたいなとおもわせる程上手でした。
そして8組目は主催者兼MCのりんたろ~さん。すこし調子っぱずれの歌声であったがギターの弾きはうまいし観客を盛り上げる技術もとても慣れていてみんな自然と笑顔になりながら聞くことができた。
しかし、どうやら喘息もちだったらしく曲の途中のMCでも息を切らせながらしゃべっており、そして今回のライブを最後に引退する、とのこと。初めて見たステージが引退ライブという経験もなかなか味わえないものだが、それを含めても終始楽しいステージだった。
最後の9組目、高橋プランクトンさん。家でも何度かCDで聞いたことがあり静と動の落差が非常に大きい曲が多い。
始まる前に父に紹介されて途中までずっと会話していたのだが、僕のまわりにはいなかった僕のアニメ、ゲーム趣味を理解し、共有しあえていいお兄さんだという印象だった。
しかし一曲一曲が魂が込められているかのように歌う彼の姿はステージ外のいいお兄さんとは打って変わってあついミュージシャンの姿そのものだ。
ここ一年、ずっとダメな奴だった僕に突き刺さるような曲ばかりでこの9組のアーティストの中で最も、身に染みるミュージシャンだ。
終わった後少しだけほかの出演者の方々とお話させていただいた。
どの人も結構変わってはいるけれど優しい良い人たちばかりで初対面なのに結構話ができたのはうれしかった。
何人かの人に音楽はされてないんですか?と聞かれた。実を言えば興味がないわけでは、ない。ただどうしても始めよう、と一歩が踏み出せないでいる自分がいるのだ。なぜか?それは自分でもわからない。しかし今日のようなライブを見ていて弾いてみたいな、と一瞬でも思ったことは確かだ。
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