コトリバコ

僕は5人の友達と歩いていた。
時間をみると約束の時間に間に合わなそうだ。

仕方がない、僕たちは友人のいう最短ルートの地下水路を急いで渡ることにしたのだ。

 

暗いのに不思議と見える視界。不思議に思う暇もなく急ぐ僕ら。と、一人が足を止める。

じっと見つめる視線の先には、なにかがいた。
その正体を確かめる間もなく逃げ出す友人とそれを追う僕ら。

人ひとりが登れるような赤く錆びついた階段をギィギィガタガタ言わせながら駆け上がり
体を狭めてようやく通れるマンホールのような扉から地上へ逃げ出す。

ゼイゼイ言わせながら周りを見渡すと、4人しかいない。
いつの間にか1人消えていた。

まずいと思い携帯に手を伸ばすが、その時自分の財布もなくなっていることに気づく。
サーっと青ざめる僕ら。

 

間違いなくあの地下水路で落としたのだろう。そして友人は一体どこへはぐれたのだろうか。
あわててもう一度地下にもぐるが、そこには友人の姿もあのナニカの姿もなく、ただ黒いシミがコンクリートの床に広がっていた。
慌てて役所に駆け込む。

友人が一人いなくなり捜索願いをだすが、ずさんな対応で役人は応じすげなく追い返される。

 

それから数日間、テレビやニュースではなにも報道されていない。
もちろん友人からの連絡もない。
捜索の進捗を確認するため一人で役所へむかう。

 

前回の役人だった。すると、もう一度友人に会いたいのであればこの契約書にサインをしてくれと紙をわたされる。

署名を終えると役人は11番の番号が書かれたカギを渡し、案内する。

 

そこはロッカールームのような場所で11番の番号が書かれた普通の100円ロッカーのような大きさのロッカーが目の前にある。

 

開けるとそこには、自分の財布と、手のひらサイズの小さな木箱。

ルービックキューブのような見た目のそれを手にとり直感する。

 

 

こ れ は 友 人 だ。

 

 

コトリバコという言葉を脳裏にちらつかせながら箱のふたに触れる。
なんの抵抗もなくするりと開くふた。
その中には。
赤い血と体の臓器すべて、そして小指がどうやって入れられていたかもわからないがかの友人のすべてがそこに詰め込まれていた。
ああああああああ!!

「なんで、なんでこんなことをした!」それを持ちながら怒り狂う僕。
そして

僕は目を覚ました。

 

 

【206号室】二次元論《仮面ライタークーガー》





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