SPIZ30/50@マリンメッセ福岡【ズルしても真面目にも生きていける気がしたよ】

SPIZ30/50:スピッツを初めて見れた

小佐井みなみのお友達とスピッツのことを話してたとき
「ライブのチケットが2枚あまりそうなんですが行きませんか?」とお誘いを受けた。
その場で妻に確認をとって、チケットをお願いした。

その後、二転三転あったんだけど(笑)
二人でスピッツに行けることになった。

マリンメッセ福岡なんていう大きな会場は初めてだし。
いわゆる「プロ」のバンドをそんなにたくさん見に行っていないので、微妙な不安感もあったりして(笑)

ツアーTシャツをきた人たちがぞろぞろ。
ブッパンもぞろぞろ。
なんかドキドキするぞ。

スタンド席というところで、だいぶ遠いとこではあるけど、すごく見やすい。
僕ら夫婦はスピッツと同様「小さめ」なので、大きな人が前にいると「肩と肩の間からステージを見る」か、「見える位置を見つけたら死守する」ってのをやらなくちゃいけないんだけど。

30分以上も前に会場に入り、椅子に座って待つ。
うとうとした。

 

主催者の前節から愛情のこもった雰囲気が漂ってくる。

会場の明かりが落とされ、ライブが始まった。

 

 

SPIZ30/50:実はそれほど熱心なスピッツファンではない

コンサートチケットはいつも取れないって聞いていたし。
今回は「初めてスピッツをみた」という人の多いライブだったようだ。こんな大きな会場で2デイズだから、僕らみたいな「一見さん」も観れるチャンスがあったのかも。

 

知らない曲もある。

持ってるCDは真ん中の8まいと、一番上の猫の。あとベストとか未発表曲集とか。
最近は遠ざかっていた。

クリスピー!〜スーベニア

その頃がなじみ深い。

 

その頃の歌で、がっつり泣かされた。

 

涙がキラリとか

チェリーとか

ロビンソンとか。

なんだろう、曲の持つ力もあるだろうけど、自分の中に溜まってるもの、いろいろなことがあって過ぎ去った過去が曲とともに蘇るのかもしれない。

ロビンソンのイントロだけでもいろんな思い出がある。

でも、やっぱり「けもの道」だ。

 

諦めないで
それは未来へ
かすかに続くけもの道
すべての意味を作り始める
あまりに青い空の下

 

誰だって生きてりゃいろいろある。
諦めてしまうこともあるし、いつだって、今だって深い悲しみとさみしさと後悔とともにある。
でも未来へ続くけもの道だと信じる。
この歌で何度踏みとどまったか。

  • そんなことやる意味あるの?
  • 会社辞めてどーすんの?
  • なんでタダで他人のサポートしたりするの?バカじゃない?
  • なんで?

いろんな人から、いろんなことを言われる。
何かをやるってことは、やらない人からの攻撃を覚悟しないといけない。

 

意味なんてあるんだろうか?

 

そう思う時、いつも「けもの道」を探す。

すべての意味を作り始めればいいんだと思う。

 

SPIZ30/50:ザ・ライブバンドとして小さなおっさん達

一万人を相手にバンドメンバー4人と、長年のサポートキーボードひとりだけで立ち向かう彼らは「ロックバンド」だった。

ゆるやかな曲にもビートがあり、歌詞を歌い間違え(笑)動き回る。

こんなにたくさん、曲をやるんだ。

こんなにたくさん、いい曲があるんだ。

すごいや。

 

難解とまでは言わないにしろ、ストレートな歌詞ではないし、言葉から起因する風景や心象を大事に作品を作ってるバンド。
その彼らが、ガンガンに演奏してる。フィジカルだ。

そりゃ1000回を超えるライブで鍛えたバンドの力だ。

 

時に思うのがギターの素晴らしさ。(まあ、僕がギターが好きってのもあるかもだけど)
あんななりをした(笑)ギタリストが、繊細で美しいイントロを弾く。
歌のバッキングの塩梅も素晴らしいし、間奏での世界の広げ方もすごい。

歌モノバンドの、しかもギターボーカルがいる場合のギタリストの一番いい仕事の仕方じゃないだろうか。
曲を理解して、広げ、間奏ではバトンを受け取る。
素晴らしい。

 

 

曲が、歌が真ん中で。それを生かす演奏をする。
それが歌ものバンドの最高な形。

 

SPIZ30/50:30年も一緒って、どんな気分かな?

今30年間一緒の会社に勤め上げる人って少ないと思う。
いい時もきつい時も、4人が一緒にいるって、どんな感じだろうか?

20歳くらいの頃に始めた「大好きなこと」を、同じメンバーでやり続ける。

誰も辞めずに。

誰も死なずに。

よく知らないけど、「バンドではできないことをやるためにソロアルバムを出した」って話も聞かない。

 

お客さんも20歳が50歳になる。
お子さんを連れてる人も、お母さんを連れてる人も、僕らより年上の夫婦も。
20代の若者も、たくさんいた。

長くやる。
きちんとやる。
コツコツやる。
これが一番難しくて、一番の成功法なのかもしれない。

 

いろんな人と組んではやめてばかりの僕には想像もつかないなぁ。

 

ライブが終わり。
ポツポツ話しながら歩き、
20年くらい前によく行っていた洋食屋さんへ行行った。

月がきれいな夜。

 

【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017

 

 





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