君が思い出になる前に【大事なことを忘れて生きてる】闘病中の友人へ

とても混乱してフェイスブックに書いてしまったことを
少し、整理しました。

 

 

僕にギターを教えてくれた同級生がいた。

彼は家庭環境がちょっとゴタゴタしてた。
僕はのんきに生きていた。

彼は絵が好きで、漫画を描いていた。
僕よりも数段上で、すげーなー!と思っていた。

休日に一緒に遊ぶ友達は彼しかいなかった。

ある日、うちでレコードでも聞こうぜ!って約束していたのに、僕は熱を出して寝込んでた。
携帯もないので、彼はそれを知らず遊びに来た。

うちの母親がいうことには、寝てる僕の隣で静かに漫画を読んでいたらしい(笑)

 

彼はなんとかいうマンガのコンテストで優勝かなにかして、マンガ家になると上京した。
そのあと、連絡はとれなくなった。
今みたいに、連絡は簡単じゃなかった。

彼の実家はもう、なくなっていた。

 

あれからどうしてるのか、ずっと気にはなってた。
でも、連絡を取ろうとしなかった。

もう、30年以上も。

 

先日、彼の夢をみた。
内容は忘れたけど、悲しみにみちていた。

僕は彼の名前をサーチしまくった。

FACEBOOKし始めた6年くらい前にも、やったことはあったんだけど。
その時は見つからなかった。

やっぱりヒットしなかった。
うーん。

 

名前の一部を変えてみて再検索。
すると、ある世界で有名な人になっていた。
雑誌にインタビューもされてる。
ただ、彼なのか確信は持てなかった。
写真があるわけでもないし・・・。

その人のサイトを探して、メールした。
そのほかにも、似たような名前の人にメールした。

「おぼえてますか?」と。

 

返事がきた!

 

「おー!元気か?何十年ぶりやろ」と。

よかった!成功してたんだね!
その世界の第一人者で「天才」と呼ばれる人になっている彼になんのジェラシーもわかなかった。(笑)いつもいつもジェラシーの塊なのにね!
ネットの世界ってありがたいな〜と思った。

ラインとかしてる?とメールした。
QR送って。

 

 

 

彼は闘病中だった。
数々の病と闘っていた。
LINEとか新しいことはもうする気力もないって。
ギターももう弾いてないって。
長生きはできんよ。
おまえも気をつけてなって。

 

そんなメールがライブ中にきたんだ。
僕はトイレで声を出して泣いた。

僕にギターを教えてくれたあいつ。
新しいレコードを聞かせてくれた。
一風堂とか。
外国のハードロックとか。
レコード屋さんに一緒に行っては、長い時間を別々のコーナーを見て過ごした。

僕のはじめての油絵は、彼を描いたものだった。

 

 

 

僕は今晩、ふたつの場所で歌を歌い、別の場所でイベントの打ち合わせなんかしてるのに。

いろんな不義理をしてきた。
いろんな人を傷つけてきた。
いろんな人を裏切ってきた。

僕は、僕にその喜びを教えてくれた人のことを忘れてた。
そんな夢をみるまで。

悲しい。

悲しい。

最低だ。

 

悲しいのに、歌を歌ってきた。
挨拶をしてきた。
笑顔で応えた。

最低だ。

 

 

その彼のサイトのアドレスの末尾は、一緒にやってたバンドの名前だった。ライブなんてすることない、自分たちの楽しみの為のバンドの。

名前どうする?って言って
辞書を開いて指差したところにあるものにしよう!って。
開いたところにあったのがバンド名になった。

すげーカッコ悪い名前。

 

 

とにかく泣いた。
ライブハウスでは我慢したし、きちんとできる限りの事はした。
うまくはいかないところもあったけど、それはいつものこと(笑)

 

でも自転車での帰り道。
シャワーを浴びたあとソファーで。
ベッドに入ってから。
息ができなくなるくらい泣いた。

自分を責め続けた。
責めても意味がないことなんか知ってるのに。

 

偉そうに言っていたじゃないか。

「今、好きなことができるのは、やりたくてもできない人のためでもあるから必死でやろう。趣味だからこそ死ぬ気でやろう」って。

 

夜中にフェイスブックに吐き出した感情に、たくさんの人が付き合ってくれた。
本当にありがたい。

今いろんな人と関わりながら生きていて。
好きなことをやっていて。
仕事は大変で冷や汗と動悸と不眠症の原因にはなっていても、まあ、あるにはある。

ほんの少しだけど「歌う僕」を気に入ってくれてる人がいる。
ありがたい。

 

人生は感謝だとか、そういうこという人を僕はあまり好きではなかった。
でも、やっぱり人生は感謝なんだ。

僕の願いが叶う時、誰かの願いが叶わなかった可能性がある。
逆に言うと、
ぼくの願いが叶わなくても、誰かの願いが叶うかもしれない。

 

彼がどこに住んでいるか、ぼくは知らない。
もし、住んでるところを教えてくれて、会いに行ってもいいよって言われたら。
すぐに行く。

感謝を伝えに、じゃなく。
ただ、友達に会いに行く。

これを読んでる人の中にも、同じような経験をした方がいるかもしれないし、
会いたいなと思う人がいるかもしれない。

 

永遠は、ない。
僕らに人生には終わりがある。





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