NOZOMI PIENA:TA :CO2:井上紗矢香【それぞれの戦い方】

高橋プランクトンに誘ってもらって、キャバーンビートのライブに言った。
サポートギタリスト(と言い切れるかどうか笑)として。

プランクトンとのことは、また後日。書ききれないからね(笑)

三者三様の女性アーティストについて。
今夜は初めての方が二人。
一年ぶりくらいの方が一人。

100人いれば100通りの戦い方がある。それを実感した夜。

女の子はほぼ、自分の見られ方を知ってる。
小さな頃から「見られること」になれてるか、「見られることへの抵抗感」もしくは「見られたいという願望」があるからか。
人前で何かをやるってことは、完全に裸になるか、完全に素を隠すかのどちらかで挑まなければshowにはならない。

 

ラーメン大臣りんぺいくんが、甘く優しく幕を開けたライブは・・・

 

NOZOMI PIENA:TA:彼女の宇宙はダンスフロアに

萠珈が激推ししてたこともあって、ツイッターで動画を見た。
すげーかっこいい!
デジタルチャイルドだ。一聴すると清涼感溢れたテクノポップに聞こえるんだけど、アンハッピーが隠し味。

性急感と浮遊感てなかなか融和しないんだけど、自己プロデュース力に長けてるのか、いいバランス。ダンスフロアで聞きたいな。

聞く人への思いやりに溢れたトラックと、振れ幅の大きなパフォーマンス。
妻の次にギターが大好きでたまらん僕ではあるけど、デジタルビートが一番恍惚感を得られるんだ。

いきなり通販番組パロディをしたり、栗を会場に配ったりという「びっくらぽん演出」と秀逸な楽曲とを普通にステージに並ばせる「アーティストとしての力量」に感服。

ここまでくるのにどれくらいの試行錯誤があったのかは知らない。
「やりたいと思ったことをやる」ことはできてもそれをお客さんに「納得させるレベルでやる」ってのは案外難しい。それが出来てるから面白い!

 

ジェットコースターの気持ち良さと、阿蘇、大観峰の気持ち良さは違うけど、どちらも気持ちよさ。
デジタルビートが持つオーガニックな感覚が感じられた。
エレクトリックなスキンシップ。最高だ。

独りよがりになるのを、その独りよがりでさえshowとしてパッケージングする。
才能とセンスと、やっぱり最後は気合い。

「悩んだりするの時間の無駄ですよ」あっけらかんと彼女は言った。
悩み多き初老に一撃(笑)

また見てみたい。今度は真面目なショーをするらしい(残念ながらその日は僕もライブだった)

 

 

CO2:素直でストレート、だからこそギザギザな独白

すっと細く、長い手足と、大きなギター。
ハッと、息を吸い歌いだす。

さっきまで客席で誰かの影になることを望んでいたように見えた人とは別人。

私はここにいます。
今から歌を歌います。
きちんと歌を歌います。
ここでのみ、生きてます。
あなたがどう感じるかはわからないけど何かを共有できたら嬉しい。

そう言ってるように感じた。

誠実にボールを投げてくる。実にていねいに。
心を込めて歌うっていうのはこういうことじゃないかな。

何度も嘘をついて
何度も息を止めて
明日を探しても
声は届かぬままで

という歌があって。びしびしきた。
人生って一瞬死んだり、生まれ変わったりしながら細々と続いていく毎日のことだよなぁ。
日々を紡ぐっていうのは傷つく。
その傷を見せるか見せないか、気づくか知らんぷりするか。
ステージに立つ人は、自分の傷を見せながら、見る人にその人自身の傷を気づかせることができるし、
見る人の傷を癒したり(嫌な言葉だ)えぐったりすることもできる。

素敵な歌が溢れてた。
少なくとも僕にはそう思えた。
エキセントリックさのかけらもない、素直な心情。

彼女のなぜCO2なのかはわからない。本名に由来するのかもしれない。
僕らが酸素を吸って二酸化炭素を吐くことでしか生きられないことと、なにか関係があるのかな?

 

井上紗矢香:やっぱり彼女は「待ち人」ではなかった。

一年少し前に、彼女のライブを見た。
サポートのキーボードを入れた形の。

その時「シンデレラ」という曲について少し話した。これか「夢見る少女への決別の歌だよね?」と。聞く人によってそうとらえる人もいれば、「ガラスの靴がいつまでも待っていてくれてる」という部分飲み受け取られることもあるかもしれないよね、なんて話した。

その頃の彼女はすこしイラついてた(気がする)
自分の行き先が本当に正しいのか迷ってる気がした。
もちろんそれが僕の勝手な印象だったかもしれない。

でも昨日、リハの時から、彼女は違ってた。
いろんな地獄や天国を見て、くぐり抜けて、それでも毎日朝起きて武器を取り、戦場へいくことを止めなかったんだろう。
続けることでしか見えないものを見つけてた気がした。身につけていた。

堂々としてた。
外側は相変わらず(当たり前やね)ちっこくてキラキラした目をしてるけど、中身はバージョンアップしてた。

彼女は「ガラスの靴は、待ってればいつか自分の前にやってくる」とは一言も言っていない。ただ「待ってる」と言うだけ。
この世のすべての人にではないかもしれないけど、その人に向けたガラスの靴は確かに待ってる。でも、待ってるだけだ。
そこに自分で行かないと、履けない。

一年前に聞いた時とは、同じ歌とは思えないくらい強かった。
これからも毎日戦うんだろう。

ポピュラーな音楽性をもつということは、多くのリスナーの耳に届くと同時に、多くの中から勝ち上がっていかなきゃならない。

 

そんな素晴らしい人たちを見た後の高橋プランクトン。
相当すごかった。

 

続く。





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