壁の上の少年:その棺の中には女の子が
又新しい棺が届きましたね。
さあ、目をおあけなさい。あなたは今日からこの、のどかで美しい村の住人です。
神に祈りを捧げる為に教会に参りましょう。
私たちは暴力も脅迫も好みません。
ご自分で歩いて行けますね。
町から少し離れた小高い丘に、高い高いカベに囲まれた小さな村がありました。この村で作られるワインは最上級のものでしたので、まちの人々は
「このワインの特別な製法が他国にもれないよう、高いカベで守っているのだ」
と思っておりました。
町の人々は、この村の住人が 「トゥテラリィ」と呼ばれる「守護者」と従順な女性たちだけとはまったく知りませんでした。
管理されることで安らぎを得る。
少しだけ持っていた「何か」を手放して、群れの中で「善き人」として生きる。
物語は「架空」だけれど、今、ここにある世界とつながっている。
- 考えることをやめて
- 言われるがままに善きことを続け
- ただ毎日を過ごす
今回のお芝居は「2017年の日本」でしかできなかった物語。
登場するのは
- 自由を謳歌するキツネ
- 100年以上生きてるフクロウ
- 壁の外からやってきた少年
- 守護者達
- 薄紫の髪の少女
失ったものを取り戻す物語。
自分の力で壁を超えないと、待ってるだけじゃ誰も助けになんかこない。
壁の上の少年:管理しやすく「考えない善き人」に育てよう
- 日々の暮らしに疑問を持ったり
- 芸術を楽しんだり
- 歌を作って歌ったり
- 物語を作ったり
そういうことをされると、管理するものは仕事がやりにくくなる。
「なぜ?」という気持ちを持たせずに「あなたは善い行いを続けていれば幸せになりますよ」と言い続けることで洗脳し「労働力」としてのみ利用する。
管理される側は教えられただけの「善いこと」を日々続けてるから、自分が善き人であることに疑いを持たない。
まさに、「今」。
そんな安全な壁の中で「自分には名前があること」に気づく少女達。
「壁の上の少年」はそんなお話。
キツネくんが劇中で歌う歌はこんな歌詞です
ただただ イエスと返事して
決まりを守って いい子いい子
お前とあいつとあの子とその子
違いはあるの? 誰でも一緒
連れてこられた 神の子たちは
今日も微笑み絶やさず静か
ニセモノ母さん大助かりさ
可愛い羊に餌を与える
見えない囲いの中の安らぎ
良き人 集えよ よそ見をするな
優しい抱擁で 涙を流そう
諸君は選ばれし 神の子だ
言葉も知恵も 不浄の沼に
深く沈めて 支えあえば良い
優しい抱擁で 涙を流そう
壁の上の少年:多数決の外側で生きることを決めた人たち
その人達の行いは、管理する人たちにとって「悪行」だとされる。
- 善き国を作ろうなんていう妄想に染まらず「自分らしく生きること」を求める人たち
- 「世の中に役立つ自分」より前に「自分らしい自分」であることを望む人たち
- 「誰かのための自分」ではなく「自分のための自分」でいようとする人たち
「壁の上の少年」は、管理される安らぎの中で「善行」を続けることへの疑問を投げかけるお話。
後日、動画を公開する予定です。
お芝居を見に来られなかったあなたも、ぜひ一度。
【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017
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