東京ディスティニーランド@斜め45度企画【生むものと生まれたもの】

東京ディスティニーランド:ここはもうライブバーじゃない。君は人間じゃない

一年のうちに何度が見れる東京ディスティニーランド。
地獄でもあり天国でもある一人芝居。

長い時間、夢の中に叩き込まれる幸せ。

体と精神を削って、大きな石臼でひいて粉にして、鼻から吸う。ドーピング。

もっとも粒子の濃い空間「gigi」にまた東京ディスティニーランドがきてくれた。
100万人にお勧めしたいのだけれど、紹介文が書けないでいる。

騙されたと思ってきてみてよ。
本当に騙されるってことはこんな感じなのかも。

 

東京ディスティニーランド:ファンタジーとはなんだろう?

不幸のどん底から抜け出したい。
そんな時、悪魔と天使が声をかけてくる。

「白鳥になって、自由な大空へ飛び立ったらいかが?」

「代償は何をくれる?」

天使はただ「自分がしてあげたいこと」をしてあげるだけの利己主義を貫き、悪魔は「リターンにはリスクがある」ことを教えてくれるビジネスマンだ。

 

原因には結果がつきまとう。
どちらを選んでも同じことかもしれない。
悪魔も天使も「一人芝居の裏表」に過ぎないから。

でも、選ぶ。
選ばなければ、進めない。

すべての生きとし生けるものは、生まれた時から死に向かってる。
ところが彼らから生まれた「作品」は死なない。

 

 

歌われなくなっても

上演されなくなっても

語られなくなっても

忘れ去られるだけで死なない

 

作品は死なない。
これは一見いいことのように思える。永遠の命を持った作品。
でもそれは「死ねない」ことを指す。

忘れ去られるだけで死ねない。

僕らが作った歌は、描いた物語は、いつまでもライブハウスの暗がりでひっそりと息を潜めている。

だからか、ライブハウスの暗がりに「意志」を「遺志」感じるのか。

作った人は、作られた作品を生きている限り上演してあげなくてはならない。

 

東京ディスティニーランド:打つも、打たれるも一人芝居

なぜ人は

不幸の散りばめられた歌を作り

不幸のまぶされたお芝居を演じ

不幸で巻かれた作品を作るのか?

そして

それをお金と時間をかけて作り、

お金を払ってわざわざ見るのか?

 

東京ディスティニーランドはいう「人は不幸が好きなんだよ」

 

 

この日最後に出された演目は、彼が42年間壮絶な人生を歩み、その傷のカザブタをはぎながら作られた作品だった。

目を背けたくなるような「他人の人生」が胸ぐらを掴んで離さない。

 

裏切り、裏切られる。

殺し、殺される。

 

どちらが自分なのかわからない。

 

赤いカーテンがただそこにある。

 

まるで夢の中にいるようだ。
でも、その夢を見てるのは誰?

 

ツインピークスの中で語られるこのセリフが、すべての不安を表してる。

作られたものも、作った人も
起こった悲劇も、嘲笑も、憐れみも
暴力も。

夢の中で起きているように感じる。
周りのすべてが、自分自身も含めて夢の中にいるようだ。

でもその夢を見てるのは誰?

 

自分自身に後ろから銃で打たれ生き絶えるエンディング。

誰もが自分にピリオドを打ちたいのかも。

そして、自分を終わらせることのできるのは自分自身だけなのかも。

 

僕は僕自身に、背中を打たれて死にたいと思っているのだろうか?

 

【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017





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