キングスメン・ゴールデンサークル:第二弾はやっぱり大味だけど
思いの外面白かったキングスメンの続編。コリンファレルは打たれて死んじゃったからどうやって復帰するんだろう?なんて思いながら。
パート2は大体の場合、スケールが大きくなって、予算が増えて、大味になって、ストーリーがバタバタする。キングスメンの第二弾もまさにそんな感じ。
まあ、キングスメンには「度を越した殺人お笑いシーン」という真骨頂があって(前回もばーんばーんとこなごなに体が砕け散ったりしたね)今回はミンチ!
そして、大味になったとはいえ
- スピーディーなつかみ
- 下ネタ
- 前作ファンへのご挨拶的シーン
などはしっかりしてる。
つまり、娯楽映画としての体裁はかろうじてある。
キングスメン・ゴールデンサークル:飛び道具はエルトンジョン
エルトンジョン失踪!なんていうニュースが壁に貼られてる。
彼は麻薬王にさらわれていた。
キングスメン・ゴールデンサークルはとにかくエルトンジョンだ。
多くのポップスターが死んじゃっているなか、「まだいきてるの?」という感もあるにはあるけど(失礼)この映画で一番ギャラを取るべきは彼だろう。
彼の出るシーンすべてが、土曜日の午後、テレビで見てた吉本新喜劇そのまんまだから。
映画館で「涙が出るくらい笑った」のはどのくらいぶりかなぁ。
ジュリアンムーアも、気楽な悪役を楽しんでる。
ベテラン俳優(たとえばジョニーディップとかも)も、時々はこんな楽なお仕事やりたいよね。
キングスメン・ゴールデンサークル:英国とアメリカ
今回キングスメンは壊滅的なダメージを受け、アメリカの秘密組織の力を借りたり、行動をともにする。テンガロンハットのカウボーイと、スーツのジェントルマンが手を取り合うことができるのか?スコッチウイスキーとバーボンは助け合うことができるのか?
文化の違いはあっても、外見やステイタスは違っても「ジェントルメン」だろうかなんていうのは、ほんのさわりだけ。鞭を使ったアクションやりたいだけ(笑)
年齢差によるジョークも、52歳のおっさんにとってはきつい(笑)
キングスメン・ゴールデンサークル:麻薬に手を出したひとたち
麻薬に手を出しちゃった人たちが全員人質になる。
常習犯も、ちょっとした好奇心からの人も。
この映画のちょっとした「良心」は、
過ちはある、でもそれを許せるか?というテーマ。
そして、それぞれに事情がある、というもの。
行動は「やる」か「やらない」かのふたつにひとつだけれど、その裏にあるグレイ。
1%〜99%までのグレイは白か黒かではない。
結果として間違った方を選んでしまうことがある。
でも、それを許すことも大事なこと。
人は何かしら失敗する。潔白なひとはいない。
キングスメン・ゴールデンサークル:コリンファースのなよなよと紳士ぶり
前作で撃たれて死んだコリンファースが、なんだよ〜〜って感じで戻ってくる。
「マナーが紳士を作る」と大暴れしたミスタージェントルメンが、パジャマ姿でうろうろ(笑)
ここでの「やわやわ男」な感じが、後半のいい男っぷりをぐっと上げてくれるんだけど。
かっこいいわ。コリンファース。憂鬱顏だ。
そしてキングスメンシリーズは続いてゆく??
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