高校時分、一番最初に影響を受けたバンド「ルースターズ」のベーシスト、井上富雄が作った新しいバンド。
最初に出た12インチシングル(死語?)のデザイン、音、歌詞とメロディー。どれをとってもピッタリとはまった。まだ渋谷系なんて言葉がないころ、MODS(博多のバンドじゃないよ)たちが聞いていたであろうジャズやソウルをベースにしたサウンドで。
ロックギターがイヤになっていた僕は、歪んでないギターサウンド。トロンボーン。白いスーツ。クールなかっこ良さにしびれた。甘くて音程が不安定なボーカルにも(笑)
1988年10月7日。
東京に住んでいた僕は、福岡に残してきた彼女と一緒に、日本青年館というホールに、ライブを見に行った。そのときはルースターズを解散したばかりの花田裕之がゲストで。2列目で見ていた彼女はいまでも「花田さんは、私から目をそらした」といってる(笑)
あれから27年たって、再結成のうわさを聞いた。
東京だけだろうねぇ。いいなあ・・・と思ってた。
ライブを見に東京へ行くなんて、そんな余裕はなかったし。
でもある日フェイスブックでバースデーライブがあるということを知った。
金曜日。
井上富雄が4バンド出ずっぱり。
ちょっとだけ、迷った。家に帰って妻にいう。(27年前の彼女!)
「ブルートニックがライブやるらしい。4バンドとも井上くん、でるらしい。」
「いってみようか。27年間を確かめに。」
いろんなフリーツアーを探してふたりで二泊。60000ちょっとというのを見つけた。
あの頃は飛行機が苦手で、新幹線で往復してたなあ。
携帯電話もパソコンもなくて、生きてるか死んでるか確認するのは公衆電話だった。あと、書簡。
2015年7月4日
下北沢は雨。おもったより小さなライブハウス。やっぱり!の年齢層の高さ(笑)スマイリーMc。北九州のヤンキー臭が少し香る大人たち。
定時に始まった。
最初は
▼occupy
[井上富雄(B.,Vo.)、池畑潤二(Ds.)、細海魚(Key.)、イマイアキノブ(G.,Vo.)]
半分ヒートウェイブ。インストバンド。でも途中、Dee Dee Feverのkeicotさんがゲスト参加してのトゥナイト。イギーポップバージョン。会場は踊らないけど(笑)めんたいロックの悪しき慣習か?微動だにしないおじちゃん達。グッと来るダンスバンドなのにね。きれいなスーツと帽子でクスリヲキメテ踊りたい。
▼blue tonic
[井上富雄(G.,Vo.)、冷牟田竜之(B.)、木原龍太郎(Key.)、田中ゲンショウ(Ds.)]
あっけらかんと始まった。27年ぶりのブルートニック。日本のトップベーシスト井上富雄が、ものすごく一生懸命ギターを弾いてる。あのころのような流れるようなフレージングはなかったけど、全曲テンポを落とし気味の、熱い演奏。バカみたいに大暴れするんじゃなくて、腰をうかせる演奏。
僕の後ろの女の子(30さいくらい?)は全曲歌って、踊ってた。どこで知ったんだろうね。
わりとイガイガした感じで解散したイメージあるけど、ハッピーバースデーソングを織り込んだり、アットホームなステージ。
オレンジフラワーとか、感涙。
会場は踊らないけど(苦笑)。めんたいロックの悪しき(以下同)
40分くらいかな?もう満腹です。
ああ、きてよかった。青春の青っぽさを持ってる楽曲。永遠に残るね。ブルー!
▼band HANADA
[花田裕之(Vo.,G.)、井上富雄(B.)、大西ツル(G.)、椎野恭一(Ds.)]
うってかわって、男くさい(笑)花田。うたいっぱなし、ほうりっぱなしのメロディー。いい加減なギター。地味なフレーズ。ギターひとつで全国を回る旅人感満載。井上はズボンプレスも持って行きそうなのに。このふたりが同じバンドにいたなんてね。
安心しきってベースを歌わせてる井上富雄。
会場はやっぱり、歓声があがるね。めんたいロックに好かれてる花田氏。淡々と弾く。
▼Barrier Gates
[井上富雄(B.,Vo.)、尾上サトシ(G.)、田中ゲンショウ(Ds.)、クジヒロコ(Key.)、YUKARIE(Sax.)]
はじめてみた、現在進行形の井上富雄バンド。
かっこいい。
ほれる。
甘いボーカルは、甘いベースラインとあいまって、極上。
夜間飛行とか、甘い夜風とか。
歌詞の世界も、極甘。とろけるサウンド。
現代のMODSバンドじゃないだろうか?ミドルテンポのダンスミュージック。夜中のバー。地下室の饗宴。
ほんとにいい音楽。
ああ、こんなバンドしたい。
シャウトもなく、コール&レスポンスもなく、ディストーションもなく、メッセージもない。だけど熱い。熱い夜。ナイトフィーバー。
ああ、こんなバンドしたい。
アンコール?ではなく、客だしBGMとして古田たかし御大と、斉藤ネコ先生が登場。
moonriverやas time gose byなんかをインストで。
もう!斉藤ネコ先生の生のヴァイオリンを生音で聞けるなんて。素晴らしい贅沢!
雨の下北沢。満腹の夜。
27年がたって、ぼくらは大人になった。
子供がもう21歳。僕らが出会った年を越えた。
音楽はずっとそこにあって、変わったり、変わらなかったり。
いろんな事が、きっと、誰にでもあっただろう27年。
僕らにも歴史ができて。
4時間たちっぱなしで身体は悲鳴を上げてるし、ホテルは遠くて弱音を吐くけど(笑)
ライブ以外の東京レポートはまた、別に書きます。
◆
◆
◆
◆
ちゅるっと毎日すっちゃうスティック!
鉄分補給で元気にきれいに!「ちゅるっとサジー」かわいすぎる健康食品がSNSで話題沸騰!プレゼントしても喜ばれること間違いなし!
ブログアパート「私の人生、私のもの」よんでくれてありがとう。
FACEBOOKページをフォローしていただけるとうれしい。
新しい記事をお届けします。
◆
◆
◆
◆