福岡市美術館で開催中の「肉筆浮世絵の世界」へ行ってきました。
駐車場から美術館まで、太陽光線でへろへろになりながら。
浮世絵。
僕が見たことのあるのは版画。美人画とか春画なんていう「庶民の楽しみ」は、たくさん作れる「版画」というメディアがぴったりだけど。
浮世絵師の多くは、筆で描いた「肉筆画」を描いていたそうで。
印刷とは違う、絵師としてのひとりきりの作成。一点物の絵画。
「肉筆浮世絵」なんてタイトルが付けられてるけど、ようは「日本画」。
美術にあかるくない僕がおすすめする、肉筆浮世絵のかっこいいところ
- 色や模様、きものデザインがひとつとして同じものはなく、まるで流行雑誌をみるような楽しさがある。
- 輪郭を「線」で描き、模様の繰り返しで立体感、衣擦れ感を出す職人技。ライブペイントのように飲み会でさささっと描いたものもある。
- 立ち姿のポージングが美しい。
- 指先の描写が繊細でエロティック
- 日常のワンシーンを切り取ったような絵がおおく、つい、アタマの中で「セリフ」が浮かぶ。
絵師がデフォルメした、すらりとした八頭身美人もいれば、リアルな六頭身女性もいる。一様にふくよかな身体。着物の足元の透け具合とかたまらんよ。
この展覧会の見せ場は「春画」
ものすごく誇張され、描き込まれた性器と性器の一騎打ち(笑)
これは大きすぎやろ!(苦笑)
カップルで観てるひとの多くが、口に出す出さないはあれどそう思う。
そして気持ちよさそうな、しあわせそうな顔。
いいねえ。
で、オールヌードじゃないんだよね。やっぱり乱れた服がセクシーなのか?それとも肌だけじゃ描いても面白くないからかな?
大昔から男と女は、同じ楽しみ方をしてきたんだな。
もちろんそれが悲劇を生むこともあるのだろうけど、基本、たのしい事なんだ。煩悩万歳って感じ。
たくさんの女性に囲まれて、淫靡な毎日を過ごしたいなんて、男の夢。
ところがそれが続くといやになって逃げ出してしまう。
そんなお話もあった。
なんせ四十八手の国だもの。性に関する探究心はすごいよ。
歌麿のタコにからみつかれてる女性の絵も、はじめてみた。
振り出したぼたんゆきに足元をとられ困ってる女性
ゆうすずみをする女性
三味線の練習をする女性
次の客までのあいだ、一息つく遊女
フランス映画のような生活のトリミング。
四季と共にいきる日本人。
うつくしい日本って、こんなことじゃないかな?
>>やっぱ気持ちいい事はしあわせだよな~とおもったらシェアおねがいします。
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