博多・天神落語まつり(第九回)【くだらないことを磨きたおすと心を写す鏡になる】

東京で浅草演芸ホールで寄席を見てから、落語のすばらしさに気づいたんだけど。九州ではなかなかね~。ないよね。
独演会もいいけれど、やっぱり対バン形式の(何人か出るやつ)が見たいなあ。

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去年もその前も、気づいたときには遅かった「博多・天神落語まつり」。今年はチケットが取れた。といってもキャナルシティ劇場の二階の一番奥の席。

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豆粒くらいしか見えないだろうなあと思いながら。
浅草演芸ホールは前から二列目だったので、表情もすごく良く見えたから。

浅草の「普通感」とくらべて、あきらかに「お出かけ・イベント」ムード満載のお客様。
浅草と違って若い人もいるよ。

 

僕の見たのは「落語サミット」というもの。各流派の会長が一席やる。
もちろんお目当ては人間国宝予備軍「桂歌丸」師匠。
病気で笑点を休養してたのですごい心配だった。ご高齢だし。

ほんとにこれるのか?話せるのか?と。

その他もすごい桂文枝(もと桂三枝いらっしゃ~い)など。濃かった。

結論から言うと小指の先ほどしか見えなくても、じゅうぶん面白いし、ふるえる。
大正解だった。だから毎年こんなにチケットが取れないんだ。

演目はこれ

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嫁さんが色っぽいと早死にする話とか、最高に艶っぽいし。
つる、なんてホントくだらなさの局地。思い出しても腹が痛い。
文枝さんの家族ストーリーには、なるほど~ってうならされるし
市馬さんの使者では、妻は窒息しそうだった。ヒイヒイ言ってた。
そして歌丸師匠のねずみは、じっくり聞かせる大作で、しかもオチが粋。

まるで落語会の日本シリーズのよう。
笑い転げて涙が出た。

 

落語って、言葉とちょっとした小道具だけで、生活のシーンを再現する。
江戸から、現代まで。
架空の街にすむ、架空の人たちの息遣いを。

言葉を受信して絵を描くのは、僕たち。
だから、受け手によって再現される映像が違うんだろうとおもう。
映画よりももっと広がってて、小説よりはもう少しまとまった感想をもつことができる。

噺家のしぐさと声色。
何もない舞台のはずが、喧騒がきこえたり、門番が見えたり。
TVの前の老夫婦がみえたり、長屋が見えたり、からみあう指が見えたり。
頭がものすごい情報を処理する。
すごいスピードで。

でもお客さんに無理させるんじゃなくて
きちんとひとつづつ、ギアをあげていく。
こねたや時事ネタを混ぜながら、お客さんをうまく乗せる。
そこでこれ以上ないってタイミングで本編がはじまる。

もう、たまんないよ。
始まるときのドキドキは。

 

噺家さんのように物語をつたえられたら
プレゼンテーションできたら最高だろうな。

 

皆さんもぜひ、チケットとれたら!

ああ、また浅草演芸ホールにいきたいなあ。

 





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