これまた評判の悪い映画。
しかも監督はなんでもござれの三池崇史。
風に立つライオンや藁の盾で泣かせ、愛と誠で観客を置いてきぼりにし。
年に数本は映画撮らなきゃ死んじゃいんじゃない?ってくらい働く三池監督。
この映画の大失敗の理由は?探ってみたいと思い、鑑賞。
う〜ん。わけわかんない。
でも映画として面白い。途中まで普通の重々しいヤクザの様相。
市原隼人がつぶらな瞳と、ガチガチマッチョな体で頑張る。
このまま一風変わったヤクザアクションにするっていう手もあったかもしれない。
映画は暴走を始める。
割と中途半端に。
意味不明のギャグを交えて。
ところがそうなってきてから、頭の中に「?」が広がっていき、マイノリティになっちゃった人間のヤクザ連中にすごくシンパシーを感じるようになる。
わあ、ヤクザって頑張ってるんだ(映画の世界では、ね。)って思う。
僕はアクションシーンに興味がないので、あまり重要視していないんだけど、タイマン勝負が永遠に続くかのような過剰な演出とか割と面白かった。
途中からの展開を受け入れるかどうかで、この作品の価値?星の数は変わるんだろうな。
いきなり世界が変わって
え?え?って思ってるうちにわードンガラガッシャン!
そんな映画。
これは映画見ながら
「ふんふん、まあ次はこうなって、こいつが死んで、ああなって、ここで盛り上がってこう終わるでしょう」
なんて予想しながら、「ほーらねやっぱり。ほほほ」なんていう映画ファンに対するほくそ笑みに対するアンチテーゼか??(笑)
でもそれが「ああ!やっぱり!こんなわけわかんないクソっぽいの撮るなんてさすが三池監督」なんて呼ばれちゃうことになるんだろう。残念。
いつもB級映画で顔を見る俳優俳優さんが大勢出ていて、なんか気持ちがほっこりする。
これはのもしかしたら「俳優さんたちへの忘年会」的な意味合いもあるのかも?なんてね。
まあマッチョな市原隼人はあんまり好きではない。
悲しいからっぽの目を生かすためのマッチョだとはわかるけど。
リリィシュシュの市原隼人が、やっぱり好き。
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