WOWOWに録画していたものを消化する休日。
ももクロではブルーあかりんが一番好きだった。
最近ではCMや、ドラマで目にすることが多くなって、ホッとしてる。
やっぱ、やめた後ってパッとしないでしょ?AKBとか見てると。
この「百瀬、こっちを向いて。」はやっぱり小説原作。毎回書いてるけど、本は読まないからわからない。
映画はあかりんの大きな背中と鼻づまり声が印象的な、味わい深い青春映画だった。
彼女のノスタルジックな絵柄と、キャピキャピしない発音が、この頃の子供映画とは違う印象。
角川映画のこそばゆい感じに似て。
十代の恋愛事情はもう遥か昔のことだし、今とは色々違うんだろうけど。
セックスが介在する前の恋愛感情。
コントロールできないアップダウン感情はまさに魔物。
感情が頭の中で爆発して、吐き出す場所がないから妄想の純度がどんどん上がる。
暴発を繰り返し自己顕示欲にまみれて
自分の物差しで相手を図り
自分の見方に過剰な自信を持ち
うまく言葉を操れずにイライラ
全てが良い思い出になったり
いつか笑って話せるさなんて絶対に思えなかったな。
とはいえ、今では相手の顔も名前も思い出せないんだけど(笑)
早見あかりの仏頂面と、恋人演技中のキラキラした嘘笑顔。
仏頂面マニアの僕にはかなり美味しい映画だった。
いたなあ。こんな感じの先輩。
すごい人気者で、おしゃれで、彼女がいつも違ってて。
僕の知ってる先輩は、男子からは全然人気がなかったんだけど、もっとうまくやってる人もいるんだろうね。
それぞれ野心、野望があって
手に入れたいものがあって
それを邪魔するのが「人としての優しさ」だったり「善人である事」だったりするの、よくわかる。
自分を傷つけても、誰かを傷つけてもたどり着きたい場所があるのが「若さ」の特権だと思っていたけど、今は少し違うみたい。
人のために我慢する。
社会のために我慢する。
親のために諦める。
悪い事だとわかってるのに
嘘をつくのは大嫌いなのに
本当、生きてる事が嫌になる。そんな時代が、あったなあ。
言えない言葉を飲み込んで、消化不良を起こしながら成長して
なんでも話せるようになったら、言いたい言葉がそれほどない
生きてるってのはほんと、めんどくさい。
早見あかりの日本人離れした体格と、大きな背中。
スカートから伸びる脚。
ぷりぷりの肌。
しっかり堪能できる、切なさの度合いがちょうどいい佳作。
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