さて、今日の予定していたメインイベント「落語を体験する」が終わった僕は次にどこに行こうかと悩んでいた。ぶっちゃけお金もあまりないのでお金のかかりすぎることをするわけにはいかない(例えばどういうのかといわれてしまうと困るのだが。)
とりあえず明日は今旅行の最大の目的「コミケ」及び感謝祭があるので今日疲れるようなことをして体力を消耗しないうようなことをすべきだろう。
ではどこに行くか。このまま浅草をぶらぶらしてもいいが・・・
そうだ、東京といえばやはりあそこに行く以外はないだろう。
全世界のオタクたちが一度は行かなければならない場所
そう
秋葉原
だ。
秋葉原 それは、オタクとは切っても切り離せないスポット。もともとは電気街でありそこからサブカルチャーとしてのアニメの躍進を支えてきた町。
東京に来たのならば一度は足を運ばなければならないだろう。
そう思い僕は浅草を出て秋葉原に向かった。
この日はコミケ2日目であり皆コミケ会場にいるもんだとばかり思っていたがどうやらそういうもんでもないようだ。
たしかに人通りは多少少ないようだが(とはいえいつもはどのくらいいるのかは知らないが
それでも普通の繁華街レベルの人混みなのだから、東京にどんだけ人がいるのだという話である。
ただ所謂テンプレのオタクスタイルのような人は少なく、一見普通の人の人口の方が多いというのはオタクが日常社会に適応していった姿なのかそれとも現代人のセンスがオタク寄りになって行っているのか、僕には判断がつきそうもない。なにせ僕はオタク側の人間であり僕の常識が必ずしも世間一般の常識とは限らないからだ。
とまあまわりのファッションについての話はこれくらいにして
なぜ僕が秋葉原に来たかそろそろいわねばなるまい。
秋葉には何があるか。電気街、ゲーセンいろいろあるが、秋葉がなぜ御宅の街と呼ばれるようになったかの最大の所以
それはメイドカフェ
そう。僕はついに人生初のメイド喫茶に潜入するためメイドカフェの天国に赴いたのだ。
僕は常日頃からオタクっぽいといわれてきたが今まで一度だってそういう類のお店に言ったことはない。
僕がそういうのに対して変なプライドを持っているせいもあるが、そういうことに関して僕は非常にチキンな性格なのだ。(そんなことをいえば意外、といわれることが多いけれどそうなのだ。
僕が伝え聞いたイメージでは
媚っ媚びのメイドさんがいる。
すべてのものがたとえジュースいっぱいであろうと1000円以上のぼったくり価格である
サービスごとに追加料金が発生する。
みたいな一部キャバクラと混同して考えている節があった。
たまにそういうところもあるそうだが、基本はごく標準の料金設定でありそこまでぼったくり、というわけではない・・・・らしい。
であるのならばイメージを払拭するには実際に体験するしかない。
というわけでお昼もしめ鯖とイナリぐらいしか食べてないおなかを満たすためにもメイド喫茶へ向かうとしよう。
だが、知ってのとおり僕は東京初心者。どこのメイドカフェがいいよ、みたいな情報をくれるような友人もいるわけなく、だからといって客引きにほいほいついていけば田舎者丸出しであほらしい。
そもそも初メイドカフェってのはそういう経験者に連れて行ってもらうのが筋なのではないだろうか、一見さんお断りというわけではないはずだが、僕のアニメ知識から得たメイドカフェとはそういうイメージである、
つまりどこがお勧めか分からない。
個人的には
一人で初心者が入っても大丈夫そうなところ
メイドメイドしてないところ(どういう意味かといえばうまく説明できないがファンシー?というのか、メルヘンチックなメイドカフェ、ピンク一色とかで内装されているところとか
あまrち高価ではないところ
これらの条件をみたしていないとさすがに入る勇気がわかない。
というわけでいろいろ検索してあーでもないこーでもないと唸っていると
ようやくひとつのメイド喫茶?が目に留まった。
どうやらそこは本格料理がリーズナブルな価格で食べれるメイド喫茶・・・らしい
雰囲気はゲームなどでよくあるギルドの酒場のようなかんじをイメージして作られているらしく、そういうものが大好きな僕としてはある種ぴったりなところが見つかった。
もうそれメイド喫茶ではないのでは
と確かに僕も思ったが、時間もない。
ちょうど近く出し、あたって砕けろの精神で特攻をかける。
階段を上り一歩はいってみたところ確かに酒場風の内装で木造のような雰囲気をかもし出している。
なかに案内され、メイドの格好をしたウェイトレスからメニューをわたされ悩むことしばし。
1000円(ここでは1000Gというらしい。ド○クエかな?)ちょっとでどうやらハンバーグが楽しめるらしい。
おなかも減っているしここはそういうガッツリ系を頼もう。
「ハンバーグ&ステーキセットを」
「はーい、かしこまりました。」
それから待つこと1分
「すみません売り切れでした。」
「え・・・!!!?じゃ、じゃあこの若鶏のから揚げ・・・」
「売り切れです」「じゃあ・・・」「売り切れです」
そのようなやり取りが何度か繰り返され
「じゃあ何が残ってるんですか・・・・(半泣き」
「えっと・・・・オムライスならできるそうです(困った笑顔で)」
なるほど、オムライス。確かにメイドカフェ=手書きオムライスの法則があるレベルで定番メニューである
「それでいいです・・・」
これは妥協ではない、がなんとなくしょんぼりした気分でオムライスを頼み15分待つ。
「お待たせしたー、どんな絵を描きましょうか?」
そういってもってきたメイドさんの手にはケチャップ。
だがあいにく何をリクエストすればいいのかこちらは皆目見当もつかないためここは正直に言うことにする。
「実はこういうところに来たの初めてなので何をリクエストしていいやら分からないんです」
「あっ、そうなんですねー!じゃあ私が好きに書いちゃっていいですか?」
「どうぞどうぞ、むしろお願いします」
そういうやり取りをしながらメイドさんはオムライスにかわいらしいネコの絵を描いていく。
「うわあ、かわいい絵ですね、」
「ホントだかわいいー(後ろのメイドの声)」
「今回のは力作です!]
みたいなことをしゃべりながら
書き上げた一品がこちら。
ね、かわいいでしょう?
それを食べながらちらちらと横目でメイドさんたちをみてお支払いして帰ったのだった。
・・・・・?あれ、これただのレストランでは?
あとになって気づくが、ウェイトレスは一応メイドだったしメイド喫茶ではあったと思う。
そういうわけでこれが僕のメイドカフェの初体験であった。
ちょっと特殊すぎてメイドカフェ経験とは数えれないが、そこそこ僕は満足だった。
(個人的な感想だが、メイドさん美人もいたのだが、普通の人っぽいのもいた。まあ東京の普通なので大体お察しください。
福岡にいると女性への美人判定レベルが高めに設定しがちなので、福岡の方は東京にいくときお気をつけください。
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