人生の選択 ~私が商業デザインの道に進んだきっかけ~

私は、大学ころからヴィジュアルコミュニケーションの道をずっと歩んでいる。仕事の内容は、広告デザインを主軸に、パッケージや商品開発、イラストに、ロゴマーク、デザイン書(書道ぽいやつ)をずっと続けている。いわゆる「見た目を引き出す仕事」をずっと考えてずっと作業している。

 

そんな私が、この道に入り込む、人生の大きな選択となった出来事がある。私の人生はその時から惰性で続いているといっても過言ではない。

当時では思い切ったことをしたなと思っている。

 

それは高校3年生のころ。当時バスケ部のベンチウォーマーだった私は、将来性も見いだせない、思春期特有の「モテたい」という気持ちも霞むほど、何していいかわからない奴だった。

 

でも唯一「有名人の似顔絵」をノートに落書きをすると、先輩に喜ばれた。

 

「500円で買うよ」と、先輩の友達たちがお金を落として帰る。そんなことが月に何度かあった。もちろん商売をしていたわけではない。寮の机に置いていた私のノートの切れ端に先輩たちが興味をもってからが発端だった。

 

「お、これって認められてんだ」

 

と思った私は、高校総体のバスケの試合がすべて終わったころに、意を決して美術部に飛び込んだ。頭をボリボリ掻くのがクセのボーッとした美術教師に、「先生、今からでも絵を描く大学に行けますか??」と体当たりしてみた。

 

ほんとに無鉄砲で大胆、言い換えればただのアホ。アホな私に先生はうーん。と、クセである頭をボリボリしながらこう言った。

 

「鉛筆で絵を描く?それとも木炭??」

 

そういって、Uniの茶色い鉛筆と黒い枝のようなものを私の眼前に立てて見せた。

 

 

はぁ?である。

 

 

全く知らない世界の習わしに「どゆことですか?」とも言えず、

黒い枝でどうやって描くのよムリ無理。と、瞬間で木炭を拒絶し、

即答で「鉛筆でお願いします!」と言ってしまった。

 

すると先生はフゥ。と息を吐いて「じゃぁデザイン科の受験勉強しようか」と

始めて先生らしい顔をした。

destiny

 

そう、その道の受験勉強をされた方はおわかりだろうが、受験対策として美術・絵画を志す美術大学のほとんどが「木炭デッサン」が受験課題となる。対してデザインを専攻する受験生は「鉛筆デッサン」が主軸だ。

 

これからもちろん、私が自信満々だった鉛筆の絵など足元にも及ばない世界が広がり、圧倒的な「絵を描く受験勉強」が始まったわけだ。

 

山の奥地ではあるが一応ウッチャンナンチャンのウッチャンが通った進学校だ。受験させるためのノウハウも少しは整っており、近所の画塾にも通った。競争相手は9割女子だったが、何とか受験までの準備を急ピッチでこしらえた。

 

熊本からほとんど出たこともないのに、オドオドしながら福岡市のど真ん中、親不孝通りで冬期講習を受けたりもした、絵だらけの高校3年の後半だった。目まぐるしかったが楽しくて仕方なかった。

 

今考えると、あの高校総体の後に何か動かなかったら今頃何していたのか。ノートに落書きしかできない大学生、もしくは公務員だったのかもしれない。

 

絵を描くことで人から評価をしてもらい、それが認めてもらったことで進路を見つけた自分は幸せなのかもしれない。未だにグネグネと道は険しいけど、すこしずつ前へ進めている。

 

昔から「褒められたい」というのは変わらないのかもしれない。「認められる」の前に「イイんじゃない?」と言われたいのは正直なところ。だから回り道もするし、魅せたいところに手は抜かないようにしている。それが「見た目を引き出す仕事」として今も続けていけているところだと思う。

 

芸術学部デザイン科の同級生で、私と同じ仕事をしている人をそんなに多くは見かけない。

 

大学の教授の話だと「1割程度」だとか。

 

9割の同級生たちは、自分のいろんな可能性を在学中、またはその後の人生で見つけ、その世界に飛び込んでいったのだろう。素晴らしいことだ。

 

自分はその大きな人生の選択を「ビーフorチキン?」みたいに「鉛筆or木炭?」で、高校生のころに選んでしまい、それが惰性のようにグーッと滑空している感じだ。上昇気流に上ったり、ガクーンと下がったり。

 

はっきりとした人生の選択を経験した私は、ボリボリ頭を掻く先生に感謝してるのかしていないのか。未だに答えが出ていないので、まだ先生には会いたくない。

 

再婚されて幸せだと風のうわさで聞いたけど、「おめでとうございます」と、祝辞を述べに行く顔さえまだ整ってないと思っている。





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