大好きなスープカレーのお店「カヨカリ」のカヨちゃんから
「サニーさん。流しやってくれない？」といわれたのはバンドでのライブの打ち上げ時。
ほら、そういうときって「まともじゃない」でしょ（笑）
ライブの緊張も解けて、ハイになってるから
「お～いいですね～面白そう！やりますよー」
なんて即答。
でも。
普通のライブでさえ、前日くらいからソワソワして緊張して、出番前には深呼吸してもしても足が震える。そんな僕ですよ。
日が近づくにつれ、極度の緊張と。イメトレしてもなかなかまとまらないセット。うひゃあ、なんかこれ、やばくね？大丈夫か？結構心折れてくミュージシャンもいるらしいよ。
あの天下無敵のボギーさんでさえ、一瞬ひるんだという裏話も。
こりゃ僕には無理かも・・・。
そんな考えが渦巻いてたこの数日。
でもそこは「知らないことへのワクワク感」が勝ってしまうので、当日、始まってしまえば「なんとかなるやろ～」ってなるよきっと。
出番前にカヨカリでカレーを食べる。
「流し」とはいっても本物じゃない。リクエストに答えて小銭をいただくなんてことではない。お店一軒につき、20分弱、3曲くらい？で、おひねりをいただいて次の店へ。
ただ、お客さんの入りによっては演奏場所や曲目なんかを変えていかないといけない。つまり、事前プランはあってないようなもの。
お客さんの感じやマスターの感じをうまいこと見抜いて、その場にあった感じで進める。それが「サルー流し」なんだそう。
今回回らせていただいたのは6店舗
- アレアコーヒー
- ZERO
- 博多とーすと
- マルコ
- ケンチャンスマイル
- お茶漬けダイニングWan
お客様がすくない時間帯のお店や、ぎゅうぎゅうで演奏場所がないところや
おあきらかに（おじゃま）な感じもあったり、友人が応援してくれたお店もあったり。
気分的には高揚感とバタバタ感、しょんぼり感とが行ったり来たりしてました。
お店からお店へ、ギターを抱えて暗がりをあるく。
前のお店での失敗？とかこうすればいいかも？なんていう練習を兼ねて弾きながら（ぶつぶついいながら）歩く。
「あのおじちゃん。ギター弾いてるよ。なんかいってる」
なんていうちっちゃい子供がいて、お母さんに「さっ」と連れて行かれたり。（怪しい者じゃーございませんよ～）
でもね、ウサギの耳をつけた若者たち（手にはワイングラス）とすれ違って「こんばんわ～さるー！」なんていうのはいいね～～。気持ちがいい！
お店をまわりながら、いろんな事を感じた。
おいしい匂い、おいしい食べ物。お酒。
友達。彼女。
そんなものがあるなかに「音楽」は必要だろうか？
流しって、じゃまじゃないかな？
とか
「生演奏とかはじめて聞いた～」って人もいたり。投げ銭いただいたり。
その場その場で即興で歌を作り、お客さんをいじったり。
そういうのは、一期一会でうれしいことだ。
ウサギの耳ももらった。
今回は藤原さくらさんにだいぶ助けられた（笑）
ドラマ「ラブソング」の挿入曲「500マイル」を数回歌った。
「あ、これ、聞いたことがある」
って反応をもらえた。
オリジナルでは「まちあわせ」と「シルバートレイン」が受けが良かった。ハッピーで手拍子したくなるのと、お客さんを巻き込むことができる曲はやっぱ心強いなあ。
音楽を聴きに来てるわけじゃない人のところへいって、「ちょっとごめんなさいよ」って歌う。
すごい良い経験になった。
すごく真剣に聞いてくれたり、かるーく体をゆらせてくれたり
ガンガンに話しかけてもらったり。
「がんばってください～」なんて言われたり。
嬉しかったし、幸せだった～～～。
できれば各お店でひとくちずつでも食べたかったなあ～。
そういう企画どうかな？
「ミュージシャンによる食レポ」
飲み物をご馳走してくれたお店もあって嬉しかった。
最後、お茶漬けを食べながら、汗びっしょりになってる身体と、きもちのいい疲労感でぼんやり。
数の子わさび、うまかった～～。
カヨカリにもどってきたら、マジシャンがいて。
そこからマジック大会。
ソートー面白かった。
マジックいいなあ。
音楽には好き嫌いあるかもだけど、マジックは無敵だ。好き！
カヨカリは不思議。
自分ちみたいな気分になる。
スープカレーが苦手だったぼくが、唯一食べれるのがここ。
ほんと、サイコーよ。
カヨカリから家まで40分くらい歩いた。
月がすごくきれいだった。
＞＞サルー・ダイヤモンドセレクションのホームページはこちら。次回は7月だそうですよ～。
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