重版出来(じゅうはんしゅったい)が僕を泣かす5つの理由

重版出来が僕を泣かす理由:その1
「出版業界」が舞台

20代。就職したくなかった僕は、「自営業をやろう」と思い、いろいろデータをあつめ(といってもネットもスマホもない時代よ)デザイナーなら独立しやすいかもと思い、デザイナーに。
東京では出版社へのおつかいなんかも。
雑誌の出版社はクレイジーだった。いかれたオトナの、いかれたエネルギーに満ちていた。夜中じゅう働いてて、いつも怒ってて、でもゴールデン街でトマトジュースをおごってくれた。

今はもう名前も覚えてない人たちけど、なんにもしらない九州のいなかもんにとっては衝撃だった。
その、朝帰りの東京の風景を思い出すと、なぜか涙が出てくる。

直接は重版出来とは関係ないのに、出版社の人たちを見てると、じわりと、と、あのころを思い出す。

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重版出来が僕を泣かす理由:その2
「漫画」が題材

高校生のころ、一番仲良かった(唯一?)奴。僕にギターを教えてくれた奴。
僕がとっとと大学をやめたころ遊びに行ったことがある。

彼はなんとかっていう月刊誌のマンガコンテストで入賞かなにかして、マンガが雑誌に載った。
高校のときは家に来るのをいやがっていた。

家庭環境が複雑で、すごく小さな「家」にすんでて。
いろいろ、大変だった。
感情的になる男ではなかったんだけど。静かに笑うんだけど。

彼は「東京に行く」といった。
その後、会ってない。
電話もわからなかったし、もう、次の月には、家(のようなもの)は、なかったから。
彼は僕よりもギターも絵もうまかった。
僕よりも多くのものを抱え、耐え、辛抱してた。
彼は今、幸せだろうか?

 

重版出来が僕を泣かす理由:その3
大人たちが素敵

大人は子供にとって、かっこいい存在じゃなきゃだめだ。
すばらしくなくてもいい。
聖人君子である必要はない。
仕事に燃えてたり、趣味に燃えてたり。
なんでもいい。
かっこいい大人でいることが大事。

「大人がかっこいいぞ」という見本を見せなきゃ、子供たちは大きくなりたがらない。

つまらない大人にはなりたくない

子供のころに聞いたあの歌のシャウトが、いまも心にある。
ぼくは、かっこいい大人になれてるのか?
事情を抱えて、でも、燃えているか?自問自答する。答えはない。

 

重版出来にでてくる大人たちは、「倍返し」などしない。
自分の決めた道を自分の歩き方であるいてる。
そんな大人の姿に、泣ける。

五百旗頭 敬(いおきべ けい):オダギリジョーは言うことないほどのかっこよさだし、和田編集長松重豊の強さと顔のしわが語る思い。
壬生 平太(みぶ へいた):荒川良々は、もう顔とTシャツだけですべてを語る。

安井 昇(やすい のぼる):安田顕。この人は一番泣かす。誰もが冒険をしたがり、汚い仕事を避けたがる。でも誰かがやらないと存続はない。彼のエピソードはすばらしかった。汚れ役に徹して黒字を出し続ける。ほんとに頭が下がる。今までの中では一番好きな話だった。

興都館社長の久慈 勝(くじ まさる)の高田純次。情熱を持つとはこういうことだ。そして気づくチャンスを誰かがくれてる。それをきちんと受け止められるかどうか。

岡 英二(おか えいじ):生瀬勝久。人と人が仕事をつくり、人と人が仕事を守る。ネットですべてを済ませようとする人の多い中、合理でないことが一番強いことを知ってる。こういう人に僕はなりたい。

漫画家の三蔵山 龍(みくらやま りゅう)演じる小日向文世さんはもはや不動だ。いるといないとでは作品が違う。上海バンスキングだったのに!

ここに個性的な、不恰好な若い作家たちが絡んでくる。
すばらしいキャスティング。

重版出来

 

重版出来が僕を泣かす理由:その4
努力は実を結ばなくてもいい

夢を追いかけ、チャレンジする。
世間の荒波にもまれる。
傷つき、涙を流す。挫折を知る。
もう、楽しくなんかない!もうやりたくない。

でも、でも。
まだやめられない。

努力は何かをなすために絶対に必要なもの。
でも努力すればかなうわけじゃない。
努力って言うのは「はじめに燃えた、心の中のオリンピック・ギリシャの聖火」を、消さないようにすることじゃないかな。

心に炎を燃やし続けるには、燃料がいる。
大風からまもる囲いもいる。
日々生まれる疑問や後悔を打ち消すファンファーレがいる。

なりたいものになるための。
やりたいことをやるための努力。
努力は実を結ばないかもしれない。身を結ぶ前に燃え尽きるかもしれない。
でも、努力するしか道はない。

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重版出来が僕を泣かす理由:その5
黒木華(くろきはる)が、バカだ。

彼女は、バカみたいに吸収し、バカみたいにまっすぐで。
バカみたいに悩み。きちんと相談する。
漫画家さんを信じ、遠慮せず。

そして、食べて、飲んで、今日を終わらせる。

日々は壊れ、日々は再生する。
きちんと毎日生まれ変わるためには、毎日をきちんと燃え切れなきゃいけない。
わかい営業マンに火をつけることができるのも、彼女がきちんと燃えてるからだ。

まったく好きなルックスではないのに、ぐっと見てしまう。
マンガのキャラクターのように、輪郭線がはっきりしてる。
Gペンで書かれたような、力がある。

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なかなかオンタイムでは見れないんだけど、録画を見るには注意が必要。
心や体が疲れてるときに見ると、確実に号泣する。





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