ブラックスキャンダル:ジョニー・ディップはやっぱり「なりきり」が好き
実在のギャングスターと、その幼馴染のFBI、上院議員の三人を真ん中においた、地味なヒューマンドラマという見方もできるし、化け上手のジョニーディップの特殊メイク&人物研究によりリアリティ重視の演技を愉しむこともできる。
地味だけど、異様に迫力のあるシーンがちりばめられていたアクションのない犯罪バディムービー。
最近おこさま映画ばっかりのジョニーディップ。久しぶりに迫力のあるシーンが見れた。
アル・パチーノ、クリストファーウォーケンをほうふつとさせる、抑えに抑えた感情の炎。
目つき、顔つきだけで震え上がる。
実際に人を殺すシーンよりも、その前のシーンの怖さ。
「ころされるかも」と観客に思わせて、殺したり殺さなかったり。
ゾクゾクした。
ブラック・スキャンダル:ストーリーは事実の追いかけに終始してる
この主人公のギャングを僕ぼくは知らない。だから、このストーリーにそれほど思い入れはない。
イタリアンマフィアの台頭に頭を悩ませる警察が、地元のギャングを使ってうまいことやろう!と考えてはいるんだけど。もちろんそんなに簡単じゃない。
これはコルレオーネ家の栄光盛衰を対岸にみた、アイルランド移民の物語なんだろうな。
主要な三人に加え、手下のキャラクターも濃いのだけれど、尺の関係もあるのか描き切れてない部分も多かったように感じる。
映画のつくり自体は「密告者の証言」からスタートするオーソドックスな展開でわかりやすかったけど。
ブラック・スキャンダル:スリリングな演技合戦が見れる
フィフティ・シェイズ・オブ・グレイで田舎の娘さんをやっていたダコタ・ジョンソンが、ジョニーの妻なんだけど、いい顔してたなあ。好き。
母親としての強さと悲しみを、少ないシーンで光らせてた。
FBI役のジョエル・エドガートンは、この手の映画をしっかり研究してるようだ。しかも彼の妻役の女優も、ジョニーディップと一騎打ちするんだけど、ほんとうに素晴らしかった。
カンバーバッチはほとんど添え物のようだ。特に印象に残る仕事はしてなくて、この映画に関してはお飾りだった気がする。
暗く曇った空と、橋下の影。流れるローリングストーンズ。
行き詰る人間関係と、かすんでゆく未来。
わかりやすい銃撃戦もカーチェイスもなく、家族愛のしんみりもなく、感情移入できる悲劇もない。
アル・パチーノのスカーフェイスの、ラストをはずしたような。
地味だけど、役者の演技にほれぼれする映画。
◆
◆
◆
◆
ちゅるっと毎日すっちゃうスティック!
鉄分補給で元気にきれいに!「ちゅるっとサジー」かわいすぎる健康食品がSNSで話題沸騰!プレゼントしても喜ばれること間違いなし!
ブログアパート「私の人生、私のもの」よんでくれてありがとう。
FACEBOOKページをフォローしていただけるとうれしい。
新しい記事をお届けします。
◆
◆
◆
◆