ドローン。
なんとピッタリとした言葉。
音も立てず飛んでいく。感情の起伏もなく。
戦争は世界一の産業で、世界一の技術を磨く場所で。
人は、人を殺すためならなんでもする。
人は、人に殺されないためならなんでもする。
自分たちが神に選ばれた子供達だと信じる人たちは、他の神を許さない。
他の神を信じるものは、自分たちが築き上げた文明を破壊しにくる。
だってほら、僕らのバベルの塔は潰されたじゃないか。
9.11以降の世界は
弱者VS強者の世界。
弱者の戦いは「テロ」と言われ、強者の戦いは「グッドキル」と言われる。
しかも、強者は無人戦闘機を砂漠に飛ばし、見えないところから「武装しているであろう人たち」を吹っ飛ばす。
飛び散る肉片はモニターの中にしかない。
火薬の匂いも、爆音もない。
自国の兵士が死なず、敵国の兵士は吹っ飛ばす。
まさに神の手。
ただ、現場の兵士たちは、一昔前のリアルな戦いでない、一見架空の「戦い」に慣れない。
圧倒的有に立って、エアコンの効いた部屋で人民を吹っ飛ばす。
3.2.1.ライフル!
ぼ〜〜ん。
死体を数える。うーん。バラバラでよく分からないなあ(苦笑)
そんな戦闘に耐えられなくなるのも当然。
主人公のイーサンホーク。またまた憂鬱を抱えてる。
毎日、戦場へ「通勤」する彼。
本当はパイロット。
人を殺したいのかどうかは知らないけど、空を飛びたい。
もう一度、戦闘機に乗りたい。
自分の一番愛した仕事と、少しだけ似た仕事につく。
それだけでもモヤモヤするのに。人殺しの仕事だ。
壊れてゆく感情。
家族。
兵士を戦場に出すと、死ぬリスクがる。
ドローンでの戦いは死者が出ない。一見。
でも、戦場と通常の日々が隣り合わせになってるストレスは?
軍需産業の利益に比べると、退役軍人や兵士の心の傷の治療費なんてわずかだから、いいのか。
資本主義万歳!
GOODKILLをジーザスは評価してくれてる。
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