立花綾香という歌い手の話

初めて聴いたのは、キャバーンビートの3周年イベントだった。
電気ビルの、みらいホールで。
髪を振り乱しながら、激しいタッチでピアノを自在に操って。
その細い身体の何処から出てくるのだろう、と思うような太くてしっかりした声で。
憂いや、衝動や、心に抱える想いの塊を、歌う。

しっかりと見据えた視線は、何処に向かうのだろう?
想いの対象?
自分自身?
突きつけられる現実に?
それとも、自身が信じる未来?

衝撃だった。
その日1番心を掴まれた。

帰りにロビーで物販のところに座っているのを見かけたのだけれど、緊張して声がかけられなかったのだ。
とても迷ったのだけれど。
さっきまでステージで歌ってた、心を(いい意味で)かき乱していったアーティストさんが、ぽつんと1人、自分のCD売ってる。
何をどう伝えたらいいのか。
そわそわしてしまって。
とても近づけなかった。

 

そして熊本地震のチャリティーライヴで、再会する。
今度はちゃんと話し掛けようって決めてた。
ただ、ステージ後は時間が無さそうだし、また緊張しそうだし。
他のアーティストさんの転換中に、そっと近寄ってCDを買いました。
「CD欲しいです」と言ったら「ありがとうございます! お名前は?」と、満面の笑みで、サインしてくれた。

あの日見たステージの、誰も私に触れないで、近付かないで、簡単に分かるよなんて言おうものなら一緒に巻き込んでやる!と言わんばかりの、竜巻の中心で歌ってるような、そんな力強さとは全然違う、年相応の女の子の笑顔。
またしても、そのギャップに心を掴まれるのである。

ベラベラと、どれだけ気になってたかを話してしまったよな…恥ずかしい、ミーハーじゃん・笑

 

黒い衣装。
真っ赤な爪。
クリッとした大きな目。
戦う女だ。

 

何と?…って分かんないけど、世の中の色々だよ、めんどくさいこと全部と。

 

そしてステージが始まる。
ざわざわしてたフロアが、一気に引き込まれていく。
彼女の渦に巻き込まれていく。

前に見たときは、MCがほとんどなかった…というか、曲のことや東京でしている活動のことなど、全く無駄がない、そんなこと喋るくらいなら時間の限り歌で伝えたい、そんなふうに見えたけれど。

その日は地震のことや(彼女の出身地は熊本)地元の話や、今後の告知なんかを、笑いを織り交ぜながら楽しそうに喋ってた。
とても柔らかくなった印象。
でも、ひとたびピアノを奏でて歌い出せば、彼女が言うところの「ネガティヴ立花」の世界に引き込まれていく。

YouTubeで見る彼女もいいけど、CDで聴く彼女もいいけれど。
ライヴには勝てない。

 

彼女のライヴや話を聞いて、その姿を見ていたら。
なんだかワッフルが作りたくなった。

ココアじゃなくて、ちゃんとチョコレートを溶かして練り込んだ生地を焼きたい。
もちろん、ミルクじゃなくてダークチョコレート。
笑いを混ぜながらなめらかに話す甘さにはアイスクリームを。
でも、甘くなりすぎないチョコレートブラウニー味。
年相応のみずみずしさは、フルーツを。
彼女の爪のような赤いフルーツがいい。
でも、イチゴじゃないんだ。
それじゃ甘すぎて可愛らしすぎる。
みずみずしくて、甘酸っぱくて、しっかり赤くてかっこいい。
そうだ、アメリカンチェリーにしよう。
そっと爪を立てたら、プチっと弾けてこちらの手まで赤く染めてくる、張りのあるチェリー。
きゅんと沁みる酸っぱさと、じんわり伝わってくる甘さ。

どう?美味しそうでしょ。
そんなアーティストさんです。
(個人の感想ですよ・笑)

れーなちゃんと9月にツーマンライヴを福岡でしてたのに、それは行くことができなくて悔しかったなぁ。
また見る機会がありますように。

そして、なんだかとても偶然なんだけど。
10月30日に「アクアリウム」というミニアルバムをリリースされるそうで。
その収録曲の中に「赤いチェリーとオオカミ」というタイトルを見つけた。

やっぱりチェリーだった。
ちょっと嬉しい。

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