菊池桃子が語る「子どもは親とは別の時代を生きるんだよ」って話

ちょうど1年ほど前ですか、菊池桃子のこと書いたんですが。

【菊池桃子がめざす 「排除のない社会」】

ななんと、縁あって、生・菊池桃子の話を聞くことができました!

「福岡県私立幼稚園振興大会」ってのが、某ホテル某の間で行われましてね。
息子が通う園から、園長先生+保護者4人で出席したのです。

「一般社団法人 福岡県私立幼稚園振興協会」という団体が主催なんですけども。
ものすご、政治色(与党色)の強いイベントでびっくらこきました。

詳しくは省略しますが。
子どもの保育にも、
やっぱり「政治の力」がはたらいてるんだよなー、
だから政治ってひとごとじゃないんだよなー、
と、あらためて思い知らされましたね。

で、第2部が、菊池桃子による記念講演。
『次代を生きる子どもたちのために親が知っておくこと』。

媚びない、守りに入らない内容で、よかったです。

往々にして、人間、「今」のことで精一杯なものです。よね?
子どもが幼児や小学生なら、
「食事や、おやつは? 園生活や学校生活、友だち付き合いは?
テレビやゲームは、お勉強は、習いごとは?」
興味があるのって、そういう「今」のこと。

でも桃子センセイは、20年後、30年後の話をしました。

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子どもたちが社会に出て、活躍するころ。
社会はどんなふうになっているでしょうか?

そう、少子高齢化がさらに進んでいます。
ということは、労働人口が減っていて、お年寄りが多い。
ということは、「お父さんが働いて、お母さんは家にいて or パートに出て…」という時代ではなく。

女性が、もっと就労している。
高齢者も、もっと就労している。
外国人も、もっと就労している。
社会的弱者(ハンディキャップのある人など…)の人々も。

今すでにそういう流れだし、政府としてもそういう方針。

つまり、子どもたちが大人になる頃には、
働くにしろ、子育てするにしろ何にしろ、
今よりもっと、多様な人々と接する世の中になるわけです。必然的に。

だからこそ、子どものときから、
性別や、年齢や、国籍、ハンディキャップ、ジェンダー(LGBT+QIという話もありました)
などの垣根を超えて、多様な人々を認め合い、
自分の個性を強みとできるような育て方が大事なんだ、と。

ナルホドねー、と思いました。

「みんな仲良く! 仲良きことは美しき哉」
・・・ていう、道徳の時間に理想を語るみたいな話じゃなくて、

いずれ、必然的にそういう社会に出て行かなきゃいけないんだから、
そういうのに慣れて適応できるようになったほうが楽だし、
もちろん、そのほうが社会としても良くなっていくよね♪
・・・っていう、合理的な話。

もちろん、簡単なことではなく、
多様な子たちが同じ集団で過ごす場合、
どういうことが起こりうるか(すばらしいことも、難しいことも)調査を続けているとのことでした。

親はつい、自分が人生経験豊富だと思って、
「親の言うこと聞いときなさい」と言いがちだけど、
たとえば自分たちが20才のときと、子どもたちが20才のときでは、
社会環境がまったく異なることを理解する必要がある、ともお話されていました。

本当に、大事なことだと思います。
自分たちが過ごしてきた社会のあり方、
自分たちの感覚が当たり前で、正しいものだと決めつけないこと。

面白い話がありましたよ。
最近、菊池さんが若者に対して行った調査。

「大人にはこれに気づいてほしい」
「大人がこれ言ったら“昭和やなー”と思う」ってこと。
結果をご紹介します。

●1. 「男らしく」はプレッシャー。

●2. 「社会進出している女性」 「育児する男性はかっこいい」って考え方は、根本的におかしくない?

●3. 肉食系=男らしさ は勘違い。草食系、植物系も男だ。
(草食系はともかく、「植物系」は知らなかったので、調べましたと菊池さん。)

●4. 女子が就職の時、結婚・出産しやすい会社を選ぶように、男子だってそう考えてる。

●5. 家電のCMに出演するのはなぜ女性が多い? 刷り込まれる。

●6. アニメやゲームで女性キャラが魔法を使うのは、女性はそういう特別な力を使わないと活躍できないと言っているようで、変。

すべて、若い人たちの口から直接、聞いた意見のようでした。
どうですか? 頼もしいですよね。
若い人たちは昭和生まれの私たちより、ずいぶんフラットじゃないですか。
菊池さんも、「若い世代が世の中を変えてくれる」という期待感を持っている、と言ってました。

子どもたちや若い人たちに接するとき、
「刷り込まないこと」はすごく大事、と菊池さん。
でもやっぱり、無意識のうちに刷り込んでしまっていることはある(世代が違うから)。
だから、自分の感覚と違うことを子どもが言ったときに、拒絶しないことが大事です。
とのこと。

菊池さん自身のお子さんの話もありました。
健常児として育った息子さん(今20才)と、
ハンディキャップのある娘さん(15才)。
両方の育児を通じて気づいたこと、偏らない目線を持てた部分がある、と。

それから、5年前に離婚してシングルマザーになった目線も。
「シングルマザーの問題はもっと社会でとりあげてほしい」と言ってました。

でも、自分の体験談ばかりに拠るのではなく、
正確な統計資料や、自分の研究・調査結果を用いたプレゼンで、
やっぱり研究者なんだなあ、と思わされましたね。
(菊池さんは40才で大学院に入り、今は母校の女子大で客員教授もしている)

間近で見ると、すごく綺麗で、
鈴が鳴るような、あの独特にかわいらしい声なのだけど、
話を聞いてると「講義」ってぐらいにガチでした。

あ、でも、「芸能人もやめてません!」ですって。
現にこの夏、ドラマに出てたよね(『ノンママ白書』)。
これからの時代、一人にひとつの職業である必要はない、
ワークシェアリングや2足のわらじなど、キャリアも多様でいいんだ、
って。

少子高齢化。
って、なんとなく暗いイメージもあるけれど、
それがきっかけで、 より多様な社会になれば、きっとすばらしいこともある。
というか、そういう社会にしていきたいですね。

momokokikuchi
(アイドル時代、やっぱ、めっちゃかわいいですよね~!)





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