素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店:死にたい気持ち
大富豪のヤーコブは幼少時のある事件により感情を持てなくなっていた。
母も死に、ようやく死ねると自殺を考えていたけどなかなかうまくいかない。
そんなある日、マッチ箱を拾う。記されていた旅行代理店を訪れるとそこは「事故に見せかけた自殺」を提供してくれるところだった。
この彼の住んでるお城が、まーすごい!
乗ってる車もすごい!(よくは知らないけど)
なんでこんないい暮らしがあるのに死ぬの?と思わせるところがファンタジー映画の設定の良さ。
妻を亡くした老人や、財産を狙う人たちをうまく配置しながら
「死にたい気持ち」についてサラリと描く。
素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店:なかなか見ないオランダの映画監督の作品
主人公が大富豪だからってのもあるけど、持ち物やセットのかわいらしい凄さ。本当の金持ちはここまでいいセンスでものを集めきらんだろ〜と思えるほど。
基本的なラインはブラックコメディで。
人の死にたい気持ちに寄り添うサービス業のお話なんだけど、軽く笑えるシーンがたくさん。
- 誰かと話す
- タンゴを踊る
- 恋に落ちる
100%死にたい気持ちから、気持ちがどんどん減っていく過程も面白いし、まあ途中からネタバレしちゃう展開もちょうどいい。
とことん間抜けなキャラクターも楽しい。
なんだか、いい塩梅の映画。
深刻さ、優しさ、笑い、ほろ苦さ。全てがいいバランスの映画。
素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店:ベルギーという不思議な国
ベルギーという国は、
- オランダ語の一種であるフラマン語が公用語の北部フランデレン地域
- フランス語が公用語の南部ワロン地域
にほぼ二分されるらしい。この他にドイツ語が公用語の地域もある。つまり、国の中で言葉が違うんだ。単一国家なのに。
オランダ語系住民とフランス語系住民のあ井田に「言語戦争」という対立が続いたため、1993年にフランデレン地域とワロン地域とブリュッセル首都圏の区分を主とする連邦制に移行した。
なんかすごい面白い。
生きることも死ぬことも、いろいろ折り合いをつけなきゃいかんとも思うし、
でも、自分のやりたいようにやるのも必要だと思うし。
実際この映画は生と死について
- やり遂げる人も
- 途中で気が変わる人も
中立に描いてる。
どちらかがいいんじゃなくて、ご自分の思うように、と。
そこが気持ちい。
命を大切に!でもなく、自らの意思の元に!でもなく。
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