さて、撮影のあとリハーサル。
本番前のざわざわを見てるのは楽しいね。
ステージの感触を頬で味わうCO2
ステージの感触を足の裏で味わうCO2
本番とは違う衣装
ライブが始まる。
お客さんで来てる時はワクワクするけど、出演する時はほんとナーバスになる。
でも、ナーバスになってる人を見るのは好き(笑)
さえきズッキーニ( OA)
オープニングアクトっていう存在ってよくわからない。発火剤みたいなものかな?そういう意味では彼女はかっ飛ばしてた。
2000年生まれ。17歳だそう。
昭和は遠くなるね。
10代のころ思っていたぐずぐずやらイライラやらをそのまんま投げる感じ。
今はそれで十分だ。
ティーンエイジブルーはそれだけで価値がある。
いやだ。頭にくる。くそ!
それだけでいい。
これからどんな作品を作っていけるか。感情をコントロールするのか。今度別のイベントで対バンすることになってるので楽しみが増えた。
あ、名付け親は石田ラベンダーだという。
CO2
続いてソロでのCO2。伸びのある声、見せ方を知り尽くしてる。
真正面からぶち当たっていくタイプのシンガーだ。
今は自分にできることをフルでやってのけてる。
迫力も憂も申し分ない。
だからこそ、これからいろんな壁に当たると思う。
全力であたればあたるほど、壁は高く硬くなっていく。
きっと負けやしないだろうけどね。
力の抜けた田舎の歌が印象的。
恋愛も含め、いろんなことをどんどんやって、それを血肉にするだろう。
10年後とかの彼女、すごい楽しみ。
もがいた後の自由な泳ぎを見てみたい。
山下由貴
佐賀からやってきた彼女はこの日一番の掘り出し物。ミチくんのお墨付き。さすが。
僕はギタリストなので、ギターの使い方をついつい見てしまうけど。
こんなに気持ちのいい「Am」「C」を見たのは、聞いたのは久しぶり。あと正確な「 D」も。
マイナーコードは暗いんじゃない、強いんだ。と誰かが言っていたけど、その通り。
彼女のAmは鋼のように強かった。
壊れそうな心を表現する時には
- 壊れそうだよと歌う
- 壊れやしないと歌う
ていう裏表の方法があるけど、彼女は「裏」を歌うようだ。
低い声も特徴的。
まだまだ若いんだよなぁ。
いいなあ。若さは破滅的でいながらも、未来に続いてるから。
higasi
ソロセットを数曲。
ガットギターの持つ良さは音の伸びなさと、エッジの柔らかさ、空気への溶け込みやすさだ。
その全てがきっと好きなんだろうなぁ。
まるで最初からガットギターを持って産まれたかのような馴染み方。
英語の歌がいいな。
言葉すら音として聴こえる分、イマジナリィ。
リズムとグルーブに興味があると言っていた。
ループするメロディとか言葉。
始まり〜終わり〜始まるような。
higasi &CO2
まるで違う二人が、ステージの左右に。お互いを見合いながら。「僕らの音楽」形式だね。
ソロで聞いたことのあるCO2の曲が、higasiが入ることによって柔らかく、中毒性を増す。声が重なり、コロコロとした金属音がなる。
空気がひやりと冷たくなる。
白と黒。
あえてのイメージ逆な色を選んだらしい。
お互いを見ながら、客席を見ながら。
リラックスした雰囲気で、でもどこかピリリとしたものを残しながらステージは進む。
今日はカメラマンとしてのお仕事もあったのでファインダー越しに二人を見ることが多かったけど。それでも音楽の生まれる瞬間、そして消えてゆく瞬間が気持ちが良かった。
ライブ写真。
昔ほどうまく撮れなくなった気がする。
それは周りにすごくいい写真を撮る人がいるから比較してしまうのかもしれないなぁ。(笑)
これは一時「歌の上手い人」に憧れて、その結果ヒックリこけた時と似てるな。
でもその一件で僕も成長した(笑)
higaiと出番前にゆっくりお話できたんだけど、それも良かった。
話すことで、聞くことで、見ることで僕らは「違い」を認識するし、「お互いの存在」を認め合うことができる。
いい音楽とか悪い音楽はなくて、「好きな音楽」と「嫌いな音楽」があるだけ。
そんな話をした、いい夜。
【704号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2018
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