至上の印象派展 ビュールレ・コレクション@九州国立博物館
平日。
久しぶりにお休みをとって絵を見に行く。
開場すぐの時間でも駐車場はほぼ満車。みんな好きだねぇ印象派。
学校で習った美術の歴史に出てくる絵がたくさん。
しかも、これ、個人所蔵ってのがすごいよね。
でも、ものすごいお金持ちが収集したからこそ、一気に見れる。
僕ら庶民にもね。
アートは、芸術はパトロンだよ。
- ドラクロワ(1798 – 1863)
- ドガ(1834 – 1917)
- マネ(1832 – 1883)
- ルノワール(1841 – 1919)
- ファン・ゴッホ(1853 – 1890)
- ゴーギャン(1848 – 1903)
- モネ(1840 – 1926)
- セザンヌ(1839 – 1906)
- マティス(1869 – 1954)
- ピカソ(1881 – 1973)
美術に疎い僕でも知ってる画家がたくさん。
そりゃ、ばあちゃんから子供までくるよね。
肖像画や自画像、風景画、キュビズム。
それぞれ誰かに影響を受けながらも、好きに描いてる。
命をかけたよな迫力もあれば、幸せに満ちた絵もある。
巷に氾濫するアーティストって言葉が嫌いで。
「アート」を作り上げてもないのにアーティスト?(笑)
自分も含めてミュージシャンまでがアーティスト呼ばわりされてる。大安売り。
ま、わかりやすい記号が必要なのもわかるけどね。
僕はまだアートを作れてはいないので、音楽をパートタイムで奏でるミュージシャンです。
あ、のんちゃんの「あーちすと」ってのは好き。
自由で軽くて、毒もあるから。
人気だったのはルノアールの「可愛いイレーヌ」
撮影も可だった。
ガラケーでスマホで一眼レフでとるわとるわ(笑)カシャカシャと記者会見みたい。
遠くで見ると寂しそうに見えるこの絵も、近くで見るとほんのりと柔らかい。
あえて、ひとりぼっち間を出してみた。
ルノワールが苦手だった。
エゴンシーレが好きだったから。
若かりし日、ルノワールの柔らかく優しい印象がいやで、尖って勢いのある線が好きだった。
ぼんやりしたタッチの、しかもふくよかな裸婦にはいい印象を持ってなかった。
年をとるとわかるね。
ルノワールの凄さが。
贅沢さが。
そしてやっぱ狂気を含んでる。
目に見えるものを絵にする。その間にある、その人だけが持つフィルターを通すことで、みんな違った絵になる。
遠くまで見渡せる風景に恍惚を感じ、それを見た目以上に正確に再現する人や、
苦手ではあるけどキュビズムで表す人。
陰影のないやわらかな空気で描く人や
はっきりとしたシルエットで描く人。
様々だ。
前に行った「モネ展」も壮絶だったけど、今回もでかい睡蓮があった。
好きなことしかしない。
そしてそれを支えるパトロンがあり、
収集して見せてくれる大金持ちがいる。
アートの素敵な三角関係がそこにあるね。
僕は絵につけられてる作家のプロフィールや解説を読まない。
目が見えなくて読めないってのも大いにある(笑)
ただ、作家の持つストーリーが想像力を打ち消すこともある。
僕はどっちかというと作家のストーリーに影響を受ける方だと思うのでなるべく見ずにおく。
作品だけを見て
- 好き
- そうでもない
を決めたいと思ってる。
美術評論家の解説より
「なんか、ボヤーッとしとるねぇ」
「やっぱウマかねぇ」
なんていう会場のつぶやきが好き。
そして思ったのは
僕は「バッチリ描写されたもの」より、「荒いもの、ピントがボケたようなもの」が好きなんだってこと。わかる、わからないの間っていうか。
ざざっと書かれた顔の陰部に見える気がする表情とか。
でもさ、名もなき作家の名もなき絵を見てみたい欲求は高まるね。
皆さんも見にいくなら開場前がオススメ。
【704号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2018
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