こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
広告がバカになってる。
このところ。
「炎上」という一番コストがかからず話題になる「ハイコスパ」な戦略を考えた上でのことだとしても、さらに「民衆はすぐ忘れて他のバカを探しにい行く」というマーケティングに沿っての戦略としてだとしても。
着物を着たら
- ドアが全部自動ドアに(誰かが開けてくれる)
- ハーフの子供が産める(っても WASPのみね)
- 年収の高い人からナンパされる(ナンパ数も減る)
だから着物っていいね!
とか
- 毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。研究機関 研究者/80代
- 私たちの目的は、お金を集めることじゃない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集めることだ。外食チェーン 経営者/40代
とかのブラック企業万歳みたいなのとか。
まだまだたくさん。
まあ、NHK自体が政権放送で嘘とヘイトにまみれた放送をしてるから、スポンサーだけが悪いとは言えないけど(笑)
あきらかに「ケンカを売ってる」と見せかけて不出来な広告。
元広告業界にいた身としてはかなりつらい。
1980〜90年代は広告文化と言うものが存在した。
新しい観点、新しい視点、新しい異種混合を広告は宣言し、切り出し、ぼくらに教えてくれた。
コピーライターというお仕事が注目を浴びたのもこのころかも。
広告はアートで、刺激的だった。
唄の多くが「I LOVE YOU 」と言わずに愛を伝えるものであったり、言葉を発さない花鳥風月の代弁であったりした頃には、いくつもの意味にとれる言葉とか、言葉の力が生きていた。
ぼくも「広告文」を書くのがすごく好きで、ものすごく考えた。
数100点の写真が載る本の全てに写真に「コピーをつける訓練」とかをした。
7年くらい前からまた広告文章の仕事をはじめて、WEBのための広告文章というセミナーに行った。
なんせ、はじめてだから、「今」を知るために。
そこで言われたことに驚愕した。
- 複数の意味を持つ言葉はダメ
- 読む人に考えさせてはダメ
- 頭を使わせてはダメ
- 読む人は小学校低学年のレベルだと思え
イマジネーション、つまり、想像させることはダメ。
なぜなら読み手はバカだから。
バカにはバカにわかる言葉でものを売れ!
これは「歌詞」にもいえるらしい。
某アーティストは、ライブ会場でアンケートをとった「歌ってほしい言葉」をつかって歌詞を作るらしい。
「君が好き」「僕が君を守る」とか、そういう「100%間違いないことば」のみを使うようにとのこと。
つまりリスナーはバカだから。
バカが欲しがる言葉で歌って金を巻き上げろ!
こんな教育をうけた「クリエイター」たちが、「ちょっと想像力をつかってみたりなんかしちゃったりして」広告を作る。
しかもその会議が
あらゆる年代、性別の人が目にする広告であるはずなのに、大体がほぼおっさんたちの集まり。
「いやいや、うちは誰もが意見を言える風通しのいい会社だ」というかもしれない。
でもね、そんなおっさんが上にいる場所で「思ったことを言えるわけない」じゃん。
部下の、若い人の「わかりました」は「ああ、この人とは話にならんわ」とイコールであることを知らないおっさんが多い。
広告を世に出す前に、第三者的立場で見てもらう機関ができるかもね。
でもね、すべてが「毒のない」「みんなを不快にしない」ものになるのはつまらないなとも思う。
文章を見る人も、読む人も、どちらにも劣化の原因と責任がある。
社会全体にあるのかもしれない。
まあ、僕は本を読まない(文字が見えない笑)のでなんだけど。
でも、文章をどれだけ読んでいるか?と「想像力」は確実に比例するともいえないんじゃないかな?
【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019
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